諸事情により、というかたまたま借りられなかっただけだが「とらドラ!」の2巻を飛ばし3巻を読了。
2巻で登場した転校生亜美との一件が終わったのも束の間、その厚い仮面を脱ぎ捨て解放された亜美に逆襲を食らう大河と竜児。
それが最終的にはプールでの直接対決になるのであった。
というわけで基本ラインはアニメと同じ。あんなシーンやこんなシーン、ほぼそのままである。
が、竜児や大河、亜美や実乃梨の感情や本心の漏れは表現に使える時間軸の違いから圧倒的に原作のほうが多い。
届いていればこんなにならなかったのにと第三者の目で見ればいろいろと出てくる。
もう大河は、いや竜児も、この頃からジレンマに陥りまくってたのを自覚していたのね。亜美や実乃梨も。
一方で読者にも意図的に隠されたところもあってそのひっかかりが先へ先へと進ませる。
まだまだこんなもんじゃない先の展開をしらなくても十分にキャッチーなまま次巻亜美の家の別荘編へと続く。
2011/12/30
2011/12/29
「とらドラ!」(2006)by竹宮ゆゆこ
「とらドラ!」の原作1巻を読了。
まずはアニメと絡めての話をちらと。
改めて原作ものに対する脚本(というよりはシリーズ構成か)のうまさを感じた。
こういう手もたしかにありだな。
原作のこの1巻はそれだけでもちゃんと完結できるほどの内容ではあるのだけれどアニメのほうはそこをゴールとはせずに後半の盛り上げのためにバサバサ切りまくってる。
そしてそれを感じさせない本としての上手さ。
いやたしかに凄いわ〉マリー
これならある意味別作品として楽しめるかも。
で、原作。
そうだよな。実はお互いかなり意識してというこちらの展開の方が好きだ。
そう、これなら例え1巻だけで完結してしまっても後は妄想できる。
たぶんこれならグダグダかも知れないしまた劇的な展開かもしれないがあんたらやっぱりベターハーフだよ、と思えるもの。
そしてそういった部分を抽出してわざと本人達には意図的に語らせないことで先に繋いでいったのがアニメ。
なんというか竜虎並び立つと言う感じで並び立ってるわ。
さて、まずは始まりの1巻ということで。
まずはアニメと絡めての話をちらと。
改めて原作ものに対する脚本(というよりはシリーズ構成か)のうまさを感じた。
こういう手もたしかにありだな。
原作のこの1巻はそれだけでもちゃんと完結できるほどの内容ではあるのだけれどアニメのほうはそこをゴールとはせずに後半の盛り上げのためにバサバサ切りまくってる。
そしてそれを感じさせない本としての上手さ。
いやたしかに凄いわ〉マリー
これならある意味別作品として楽しめるかも。
で、原作。
そうだよな。実はお互いかなり意識してというこちらの展開の方が好きだ。
そう、これなら例え1巻だけで完結してしまっても後は妄想できる。
たぶんこれならグダグダかも知れないしまた劇的な展開かもしれないがあんたらやっぱりベターハーフだよ、と思えるもの。
そしてそういった部分を抽出してわざと本人達には意図的に語らせないことで先に繋いでいったのがアニメ。
なんというか竜虎並び立つと言う感じで並び立ってるわ。
さて、まずは始まりの1巻ということで。
2011/12/25
2011.12.25閉館 池袋東急
- 2011.12.25閉館
池袋東急
(東急レクリエーション)(tokyucinemas.net)
(池袋とうきゅうビル)
-豊島区東池袋・東京都-
池袋東急 292 +(-)
「とある魔術の禁書目録21」(2010)by蒲池和馬
けっこうな間が開いてしまったが、ようやく21巻目を借りることができて読了。
さすがにここまでのキャラクタが各個別々の目的で動きまわっている状況であったからか冒頭は戦況報告でした。
これは助かる。
おかげで状況は明瞭。
さらに加わり続けたキャラクターたちが後から後から出てきてフィアンマと彼が召喚した大天使との戦いに赴く。
にしてもさすがに大天使は強い。
入れ替わり立ち替わり自由意志でもしくは状況が呼び込んだ形で加わっていく。
もちろん状況は悪い方にも転ぶ。
我が身の保身の為の捨て身の手段が彼らを立ち止まらせ、戦力を裂いていく。
そんな中ようやくたどり着いたたどり着かれた目指す場所を見つけた彼ら達の戦いは如何に。
次回こそロシア編終了か。
さすがにここまでのキャラクタが各個別々の目的で動きまわっている状況であったからか冒頭は戦況報告でした。
これは助かる。
おかげで状況は明瞭。
さらに加わり続けたキャラクターたちが後から後から出てきてフィアンマと彼が召喚した大天使との戦いに赴く。
にしてもさすがに大天使は強い。
入れ替わり立ち替わり自由意志でもしくは状況が呼び込んだ形で加わっていく。
もちろん状況は悪い方にも転ぶ。
我が身の保身の為の捨て身の手段が彼らを立ち止まらせ、戦力を裂いていく。
そんな中ようやくたどり着いたたどり着かれた目指す場所を見つけた彼ら達の戦いは如何に。
次回こそロシア編終了か。
2011/12/23
2011.12.23リニューアル ル・シネマ
- 2011.12.23リニューアル
ル・シネマ
(東急Bunkamura)
-渋谷区道玄坂・東京都-
<休館前(2011.7.4-2011.12.22休館)>
ル・シネマ1 150 +(-)
ル・シネマ2 126 +(-)
<リニューアル後>
ル・シネマ1 152 +(-)
ル・シネマ2 128 +(-)
2011/12/21
「恋物語」(2011)by 西尾維新
「化物語」シリーズセカンドシーズン最終話、「恋物語」を読了。
出版順番的には「鬼物語」を飛ばして読むこととなったが、そこまでしても「囮物語」の続きを読みたかった。
そんなノリで読み始めたのだけれどその期待に違わぬ面白さでした。(当社比)
(以降、ホントにネタバレあり)
最初の頁を開いて、その一文字目を読むまでもなく思ったのは
「しまった!騙された!」
で、読み終えて最後に思ったのが
「ふ、騙されたぜ。」
でした。
うん、そんなに素直に話を進める著者じゃないから考えていなかったわけではないのだけれど、
けど実際にやられるとね。
しかも、貝木の一人称とは。
けど、それもあるところで何故この作品のタイトルが「恋物語」なのかと何故イラストが戦場ヶ原
ひたぎなのかに気づいて、正直やられたと思った。
うん、シリーズのある時点でそうじゃないかと思ったことはあったさ。「偽物語」時点ではそんなことも
なかったけれど、「花物語」あたりの貝木を見るとさすがにね。
けど、それでもあの「囮物語」の状況から脱せられるとは思っていなかった。
何せその方法を語られるのがあまりに早すぎたし、そもそもこのシリーズの読者は貝木がうまくやった
事例を2つしか知らない。
しかもそのうちのひとつは実はそうではなかったことが途中で分かり、さらには結局…。
しかしまぁ今までの話をうまくまとめたなという点では相変わらずの上手さ。
悪趣味なところも相変わらずでそれがこの「恋物語」のすべてでもあった。
そう、タイトルが「恋物語」だぜ。なんて悪趣味な…。(笑)
そして、なんて…。
本当に自分の作ったキャラクターに愛着があるんだなと思った。
他の作品の噂を聞く限り決してそうではないと思っていたのだけれど、このシリーズは特別?
それとも。
何かねぇ、何故戦場ヶ原ひたぎが貝木泥舟を心底嫌っているのかを分かったような気がした。
そして、最初は何故か理由がわからなかった「何故戦場ヶ原ひたぎが貝木泥舟に助けを求めに
行ったかも、最初はまったく理解できなかったが…。
ホントうまくまとめたと思うよ。
もう千石撫子はダメだと思ったけれど、まさか、しかも…だからな。
で、今まであからさまだった自称忍野メメの姪だか甥だかの扇の正体とメメ自身の行方、そして
臥煙伊豆湖の正体の他に、今回新たに加わった阿良々木暦の父親の正体。
残された大きな謎はそれくらいかな。
まぁ、まずは千石撫子の帰還と貝木泥舟の名誉の回復に喜ぶこととしよう。
しかしホントに騙されたぜ。
出版順番的には「鬼物語」を飛ばして読むこととなったが、そこまでしても「囮物語」の続きを読みたかった。
そんなノリで読み始めたのだけれどその期待に違わぬ面白さでした。(当社比)
(以降、ホントにネタバレあり)
最初の頁を開いて、その一文字目を読むまでもなく思ったのは
「しまった!騙された!」
で、読み終えて最後に思ったのが
「ふ、騙されたぜ。」
でした。
うん、そんなに素直に話を進める著者じゃないから考えていなかったわけではないのだけれど、
けど実際にやられるとね。
しかも、貝木の一人称とは。
けど、それもあるところで何故この作品のタイトルが「恋物語」なのかと何故イラストが戦場ヶ原
ひたぎなのかに気づいて、正直やられたと思った。
うん、シリーズのある時点でそうじゃないかと思ったことはあったさ。「偽物語」時点ではそんなことも
なかったけれど、「花物語」あたりの貝木を見るとさすがにね。
けど、それでもあの「囮物語」の状況から脱せられるとは思っていなかった。
何せその方法を語られるのがあまりに早すぎたし、そもそもこのシリーズの読者は貝木がうまくやった
事例を2つしか知らない。
しかもそのうちのひとつは実はそうではなかったことが途中で分かり、さらには結局…。
しかしまぁ今までの話をうまくまとめたなという点では相変わらずの上手さ。
悪趣味なところも相変わらずでそれがこの「恋物語」のすべてでもあった。
そう、タイトルが「恋物語」だぜ。なんて悪趣味な…。(笑)
そして、なんて…。
本当に自分の作ったキャラクターに愛着があるんだなと思った。
他の作品の噂を聞く限り決してそうではないと思っていたのだけれど、このシリーズは特別?
それとも。
何かねぇ、何故戦場ヶ原ひたぎが貝木泥舟を心底嫌っているのかを分かったような気がした。
そして、最初は何故か理由がわからなかった「何故戦場ヶ原ひたぎが貝木泥舟に助けを求めに
行ったかも、最初はまったく理解できなかったが…。
ホントうまくまとめたと思うよ。
もう千石撫子はダメだと思ったけれど、まさか、しかも…だからな。
で、今まであからさまだった自称忍野メメの姪だか甥だかの扇の正体とメメ自身の行方、そして
臥煙伊豆湖の正体の他に、今回新たに加わった阿良々木暦の父親の正体。
残された大きな謎はそれくらいかな。
まぁ、まずは千石撫子の帰還と貝木泥舟の名誉の回復に喜ぶこととしよう。
しかしホントに騙されたぜ。
2011/12/15
2011/12/14
「華竜の宮」(2010)by上田早夕里
「華竜の宮」(2010)by上田早夕里を読了。
本年の日本SF大賞受賞作であるということと下馬評含めて選者満場一致で選ばれた作品という話を聞いて読むに至った次第。
故にまったくの前情報無しで読み始めたのだが、そのせいもあってどこが最終目標地点であるか分からないままこの情報の荒波の中で「分からない」という状況を楽しませてもらった。
最初の60頁くらいなんてスーツ姿のおっさんしか出ていないに等しいような状況だったのでこのままだったらどうしようかと思ったよ。
で、そのことに少しだけ関係があるのだが、この物語世界における登場人物は皆何らかのパートナーを伴うと言う形を取っている。
そのパートナーとの有り様が実に多彩でそれだけに注目してみても十分に楽しめそう。
しかも総じて人間よりもその人間に付く非人間的存在のほうがよほど人間的だったりする。
特に、事実上この物語の語り部に近い存在たるマキのほうがその主たる青澄よりよほど人間的に思えることが良くあったりもする。
あと、作劇上絶対に純粋な悪という人間を作らない。
これは青澄の外交官としての信条が語り部マキに作用しているということなのだろうな。
ポリティカルアクションでもあり実はかなり壮大なハードSFでもある本作は非常に楽しめた。
よくもまぁこんな多様な要素をごった煮にしてひとつの形にしたものだと思う。
それがコレを描くための結果論だったとしてもその多岐に渡る要素一つ一つとっても楽しめることと思う。
こういったものに対してひとつの道筋が見えた瞬間の喜び、そして長い道中を共に過ごした登場人物たちとの別れ。
今はその余韻に浸っているところである。
本年の日本SF大賞受賞作であるということと下馬評含めて選者満場一致で選ばれた作品という話を聞いて読むに至った次第。
故にまったくの前情報無しで読み始めたのだが、そのせいもあってどこが最終目標地点であるか分からないままこの情報の荒波の中で「分からない」という状況を楽しませてもらった。
最初の60頁くらいなんてスーツ姿のおっさんしか出ていないに等しいような状況だったのでこのままだったらどうしようかと思ったよ。
で、そのことに少しだけ関係があるのだが、この物語世界における登場人物は皆何らかのパートナーを伴うと言う形を取っている。
そのパートナーとの有り様が実に多彩でそれだけに注目してみても十分に楽しめそう。
しかも総じて人間よりもその人間に付く非人間的存在のほうがよほど人間的だったりする。
特に、事実上この物語の語り部に近い存在たるマキのほうがその主たる青澄よりよほど人間的に思えることが良くあったりもする。
あと、作劇上絶対に純粋な悪という人間を作らない。
これは青澄の外交官としての信条が語り部マキに作用しているということなのだろうな。
ポリティカルアクションでもあり実はかなり壮大なハードSFでもある本作は非常に楽しめた。
よくもまぁこんな多様な要素をごった煮にしてひとつの形にしたものだと思う。
それがコレを描くための結果論だったとしてもその多岐に渡る要素一つ一つとっても楽しめることと思う。
こういったものに対してひとつの道筋が見えた瞬間の喜び、そして長い道中を共に過ごした登場人物たちとの別れ。
今はその余韻に浸っているところである。
2011/12/03
『映画 けいおん!』(ネタバレ有り)
『映画 けいおん!』(2011)を観てきました。(2011/12/03 at ユナイテッド・シネマ豊洲 スクリーン10)
観る場所はいろいろ悩んだのですが、ライブが何箇所か入るらしいとの話もあったのと日付変わって午前0時からの最速上映回があったので。
…あ、これは軽いネタバレになっているな。「けいおん!」の場合(笑)
まぁいいや。その軽いネタバレついでに内容に深く踏み込まない感想も書いておこう。
映画になるって聞いてからいったいどんなものを作ってくるかと思ったら、TVアニメ化された「けいおん!!」とまったく変わらないいつもの「けいおん!!」でした。TVアニメ1期の「けいおん!」ではなく2期目として放送された「けいおん!!」の世界。
主人公たちと作品世界が元々のんびりと変わらない日常を綴ったものだったから「映画」なんて頭がついてはいるけれど、気張ることもなくいつもと変わりません。
それでいて「映画」なんだよな。元々が16:9のテレビを意識した構図や作りが多かった作品だから映画になるとちょっと変わった気がする。それが良い方向にもちょっとだけ悪い方向にも作用している所があって…。
おっと。
まずはもっと簡単にさらっと書いておこう。
この作品、TVアニメのほうを観ていない人にもなんとなく判るような作りにちゃんとなっています。その立場で見てもこの空気を楽しめると思う。
もう一段登るとと音楽ネタもさりげなくいろいろと入っています。まぁ私でも判る範囲で言えばどこぞの横断歩道とかどこぞの屋根の上とかもちらっと出てくる。(ん、これはネタバレか(^^;)
さらにもう一段登るとアニメーションしている。動きまわることの楽しさ嬉しさ、ええととある作品の中の台詞の意訳になるのだけれど「右足を出した後に左足をその前に出すことにさえ感じられる喜び」がこのキャラクターたちの生命力を得てさらに加速されて、ホントよく動く。元々よく動く作品だったのにさらに動く。(いや、それは贔屓目か?(笑))
もうそれだけでいいんだよって感じ。
あ、あと、いろいろとロンドンのロケ地巡りも楽しめます。(笑)
で、ここから先はTVアニメのほうも観ないと…の世界かな。
う~~ん、これはそのTVアニメの内容も少し入るな。
というわけでちょっとだけ改行しておく。
TVアニメとして放映された「けいおん!」はまず1期として12+2話、さらにその後の好評を受けて製作された2期「けいおん!!」として24+3話があるのだけれど、この『映画 けいおん!』は2期の話の補完として成立している。
そして、特にその2期が狙っていた「彼女たち4人が高校3年というの何気ない1年間をたぶん卒業後に思い返したらこんな感じになるんだろうな」というなんとも言えない空気を、その24+3話と分け合った作品となっていた。
故にTVアニメのほうを観ている人間は途中でこれが何をやろうとしているか気づくのだけれどそれでまたぐっと来る。
そんな作品に仕上がっています。
ん、何かまだ奥歯にものが挟まっているな。
そうだ、ネタバレ改行前にこれだけは言っておかないと。
やっぱり、私はこの作品が好きだ。
改めてそれを強く感じた。
何も起こらないけれど、うまいし、感情を強く揺すぶられる。そして、本当に良かったね。あなた達が幸せそうで本当に嬉しいよ。そう思わさせてくれる作品でした。
さて、以降ネタバレ改行。
まさか「天使にふれたよ」を持ってくるとはなぁ。
何をしようとしているのかわかるのは「けいおん!!」も同じ(最初の数話で「卒業式回で泣かせてやるぞ」的な匂いが良い意味でぷんぷんしていた)だったけれど、この『映画けいおん!』もそういう意味では同じ構成を取ってきた。
で、さらにそれだけかなと思ったら2期2クール目のOPの「アレ」を本当にやりやがった。
曲はそりゃあ違うけれど、グルグル回ったりもしなかったけれど、うん、「天使にふれたよ」の方に気を取られていてすっかりやられてしまったよ。こういう不意打ちな卑怯展開もTVアニメと同じ構成だ。
で、まぁそんな仕掛けは別としてもOPからまさかの展開にはやられてしまったし、これ、どんどん解体していくと「けいおん!!」のシリーズ全体構成と『映画…』の全体構成を意図的に同じにしているかもしれないな。
途中に夢ネタもあったし
ネタ的にはどれも好きなモノばかりだったなぁ。
全話観ていないと分からないコネタもいろいろと生きていたし。
劇中曲に新曲が無かったのはちと残念だったけれどまさかのごはんはおかず英語(?)版も聴けたし、OP/EDはテレビの時と同じコンセプトで新曲。特にEDは映画館の大画面意識したものになっていて、あああれだけでももう一回見に行きたくなってしまう。(病気か?)
いやいやOPだって相変わらずの良さ。
っていうかホント最初に戻るけれど、ああ、いつもと変わらない。それがとても嬉しくてしょうがない。けどちゃんと映画なんだよねというのがまた嬉しくてしょうがない。
それを再確認させてくれたのが個人的にはすべて、かもしれない。
何だろう。1年以上経ったのに、ああ何も変わっていない。それが良かった。
うん、何かこれ以上書いても、たぶんこうやって如何に愛しているかということを延々と繰り返すことになりそうだ。
ただ、こうやって映画として映画館で見れたことが本当に良かった。
これで締めくくっておきます。
観る場所はいろいろ悩んだのですが、ライブが何箇所か入るらしいとの話もあったのと日付変わって午前0時からの最速上映回があったので。
…あ、これは軽いネタバレになっているな。「けいおん!」の場合(笑)
まぁいいや。その軽いネタバレついでに内容に深く踏み込まない感想も書いておこう。
映画になるって聞いてからいったいどんなものを作ってくるかと思ったら、TVアニメ化された「けいおん!!」とまったく変わらないいつもの「けいおん!!」でした。TVアニメ1期の「けいおん!」ではなく2期目として放送された「けいおん!!」の世界。
主人公たちと作品世界が元々のんびりと変わらない日常を綴ったものだったから「映画」なんて頭がついてはいるけれど、気張ることもなくいつもと変わりません。
それでいて「映画」なんだよな。元々が16:9のテレビを意識した構図や作りが多かった作品だから映画になるとちょっと変わった気がする。それが良い方向にもちょっとだけ悪い方向にも作用している所があって…。
おっと。
まずはもっと簡単にさらっと書いておこう。
この作品、TVアニメのほうを観ていない人にもなんとなく判るような作りにちゃんとなっています。その立場で見てもこの空気を楽しめると思う。
もう一段登るとと音楽ネタもさりげなくいろいろと入っています。まぁ私でも判る範囲で言えばどこぞの横断歩道とかどこぞの屋根の上とかもちらっと出てくる。(ん、これはネタバレか(^^;)
さらにもう一段登るとアニメーションしている。動きまわることの楽しさ嬉しさ、ええととある作品の中の台詞の意訳になるのだけれど「右足を出した後に左足をその前に出すことにさえ感じられる喜び」がこのキャラクターたちの生命力を得てさらに加速されて、ホントよく動く。元々よく動く作品だったのにさらに動く。(いや、それは贔屓目か?(笑))
もうそれだけでいいんだよって感じ。
あ、あと、いろいろとロンドンのロケ地巡りも楽しめます。(笑)
で、ここから先はTVアニメのほうも観ないと…の世界かな。
う~~ん、これはそのTVアニメの内容も少し入るな。
というわけでちょっとだけ改行しておく。
TVアニメとして放映された「けいおん!」はまず1期として12+2話、さらにその後の好評を受けて製作された2期「けいおん!!」として24+3話があるのだけれど、この『映画 けいおん!』は2期の話の補完として成立している。
そして、特にその2期が狙っていた「彼女たち4人が高校3年というの何気ない1年間をたぶん卒業後に思い返したらこんな感じになるんだろうな」というなんとも言えない空気を、その24+3話と分け合った作品となっていた。
故にTVアニメのほうを観ている人間は途中でこれが何をやろうとしているか気づくのだけれどそれでまたぐっと来る。
そんな作品に仕上がっています。
ん、何かまだ奥歯にものが挟まっているな。
そうだ、ネタバレ改行前にこれだけは言っておかないと。
やっぱり、私はこの作品が好きだ。
改めてそれを強く感じた。
何も起こらないけれど、うまいし、感情を強く揺すぶられる。そして、本当に良かったね。あなた達が幸せそうで本当に嬉しいよ。そう思わさせてくれる作品でした。
さて、以降ネタバレ改行。
まさか「天使にふれたよ」を持ってくるとはなぁ。
何をしようとしているのかわかるのは「けいおん!!」も同じ(最初の数話で「卒業式回で泣かせてやるぞ」的な匂いが良い意味でぷんぷんしていた)だったけれど、この『映画けいおん!』もそういう意味では同じ構成を取ってきた。
で、さらにそれだけかなと思ったら2期2クール目のOPの「アレ」を本当にやりやがった。
曲はそりゃあ違うけれど、グルグル回ったりもしなかったけれど、うん、「天使にふれたよ」の方に気を取られていてすっかりやられてしまったよ。こういう不意打ちな卑怯展開もTVアニメと同じ構成だ。
で、まぁそんな仕掛けは別としてもOPからまさかの展開にはやられてしまったし、これ、どんどん解体していくと「けいおん!!」のシリーズ全体構成と『映画…』の全体構成を意図的に同じにしているかもしれないな。
途中に夢ネタもあったし
ネタ的にはどれも好きなモノばかりだったなぁ。
全話観ていないと分からないコネタもいろいろと生きていたし。
劇中曲に新曲が無かったのはちと残念だったけれどまさかのごはんはおかず英語(?)版も聴けたし、OP/EDはテレビの時と同じコンセプトで新曲。特にEDは映画館の大画面意識したものになっていて、あああれだけでももう一回見に行きたくなってしまう。(病気か?)
いやいやOPだって相変わらずの良さ。
っていうかホント最初に戻るけれど、ああ、いつもと変わらない。それがとても嬉しくてしょうがない。けどちゃんと映画なんだよねというのがまた嬉しくてしょうがない。
それを再確認させてくれたのが個人的にはすべて、かもしれない。
何だろう。1年以上経ったのに、ああ何も変わっていない。それが良かった。
うん、何かこれ以上書いても、たぶんこうやって如何に愛しているかということを延々と繰り返すことになりそうだ。
ただ、こうやって映画として映画館で見れたことが本当に良かった。
これで締めくくっておきます。
2011/12/01
2011.12.1グランドオープン TOHOシネマズ渋谷
- 2011.12.1グランドオープン
TOHOシネマズ渋谷
(東宝)(TOHOシネマズ)(TOHOシネマズ)
-渋谷区道玄坂・東京都-
<グランドオープン前>
スクリーン1 155 +(2)
スクリーン2 199 +(2)
スクリーン3 299 +(2)
スクリーン4 117 +(2)
<グランドオープン後>
スクリーン1 155 +(2)
スクリーン2 199 +(2)
スクリーン3 299 +(2)
スクリーン4 117 +(2)
スクリーン5 234 +(2)
スクリーン6 215 +(2)
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