「涼宮ハルヒの憤慨」(2006)を久々に読了。
時期的には2月後半から3月上旬くらい。
そう、ちょうど今頃のエピソード2編を収録したのが本作。
「編集長☆一直線」は学園ものということでやはり出てきた敵対する組織としての生徒会と生徒会長が文芸部室を賭けての文集作成という形で絡んでくるが。
恋愛小説をSFやミステリーとして誤魔化してしまうあたりとか、過去の作品から無理矢理伏線を引っ張り出してしまう技術とか、なんだかんだ言っても谷川流の面目躍如な作品だったりします。
鶴屋さんとか黄緑さんとかサブポジションが少しづつ輪郭をなしていくあたりも好きだったりします。
ミヨキチに対して嫉妬するハルヒがなんとも言えません。
もう一編の「ワンダリングシャドウ」は、もう一つの殺人プルドーザーとも言えるエピソード。(基本的にはカマドウマの時と変わらない)
1年前の「誰も寄せ付けなかった」ハルヒがここまで変わったということなのだけれどそれでいて相変わらずなんだよなあ。
いや、こういう状況だと以前ならかなりの照れ隠し状態に陥ってしまっていたのが今回はまったくそんな感じはなかったぞ。
なんて思っていたらば次回以降にそのフーダニットが出てくるのはいつもどおりか。
阪中さん、消失アニメにも出ていたはずなんだがもう一回見直してみるかな。