この2つの話を結びつけたのは天才だなあ。
まあ話は一つではあるのだけれど。
そして原作も未読なのでどこまでがこの話なのかもわからない。
ただ、それをこうやって映像化された事が素晴らしい。
まさに作中でやっていた事の一つであり2つでもある。
元々映画というものも小説というものもそういうものだからね。
タイトルは原題の持つ意味から随分と本質を削ぎ取ったものになっていてこれはもったいない。とりあえずHANNAHからだな。
Aの話もBの話も割と最初から答えが提示されていた。
片方はそこに辿り着く話だときづいていたがもう片方はそれが答えとは思ってもみなかった。
彼らからしてみればもどかしいと同時にいつか辿り着く事もわかっていたので…という事をこれから彼女は何度も噛み締めるのだろうな。
この命題は割と永遠に考え続けられるものであるが故に、これから先も思い出す事になるのだろうな。
それは作中の彼女も同じでという所まで含めて天才だなあと思う。