「警官嫌い」とか「死に様を見ろ」とかは読んでたのは覚えているのだけれど。
87分署シリーズでは「警官嫌い」の次くらいには有名な作品。
読んだとしたら『天国と地獄』を観るよりも前。
と言うことで『天国と地獄』との対比をしながら。
冒頭それこそ途中まではホントに本作ままだった。多少の整合性の為の変更や省略はあれど。
そしてトリックや犯人達なども本作ベースにいかに膨らませたり別の意味での社会性や主張を持たせたりの結果があの作品。
そこら辺が分かりやすくて本当に良いお手本になる。
映画用への改変前、ある所から先は、そりゃ87分署だものそうなるという所もこれはこれで好き。
原作のトリックは本当に上手いこと考えたなと思う。冒頭付近に分かりやすく伏線はあったけれどある意味今でも可能?
話の落としどころもまた87分署っぽくて好き。
『天国と地獄』とは力を入れている部分が違うのでそこを拍子抜けするかもしれないが、あれは後半別作品だからな。
こちらは映画では描かれていない犯人サイドが仔細に描かれていて、重心はそちらの方にもある。
まあこんな事考えていたら、見直したくなるよなあ。そのうちに。