アニメでは今まで自分達が見てきたものがいったい何だったのかを思い知らされることとなった生徒会総選挙編であるこの6巻。
この原作ではそのアニメ以上に各々一人一人が苦しみ労り傷つき傷つけあっていく。
そしてあの爆発は原作通りだったんだね。
あとは交通整理さえうまくやれば良かったんだ。
まあそれができる人がそういないのが今だしそれがちゃんとできるのが凄いのだけれど。
にしても、北村が大河の告白を断ったのは大河が誰を思っているかをちゃんと分かっていたからだったのか。(本人の意識下では)
まあそうやって冷静に見られている分もう大河に脈はないのだけれど。
一方で北村の会長への思いは盲目的な信頼の上に成り立っているというところで恋愛というよりは友情要素のほうが多いのだろうな。
振られたことより裏切られたことの方が強い気がする。
けど、そういう信頼関係の上に成り立っている二人というものに嫉妬する大河という図式か。
自分が得ることの出来ない相互関係をみせつけてきたものが急に興味を失ったかのようにぽいと捨てられた日にはそりゃ大河も怒るわ。
けどさあて今まではまだ言い訳が立っていた大河と竜児の協力関係という図式がこれで完全に破れた。
そしてこれからはなんとなく挙動のおかしくなっていた人間が「諦めたはずなのに」火を注がれてしまった。
物語はまだまだ大きく動く。