狩野英考オーコメ付きまどマギ、前回まではその後のSNSまで含めて楽しく楽しく見れてたけれど、やはりこの最終回だけは誰の話も聞かず、自分の中だけで静かにこの作品と向き合いたいなと思った。それくらいこの最終回は大事だったんだなと改めて思った。
2025/12/21
2025/12/20
最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか 13話 最終回
あ、星になった。(笑)
今期一番好きな作品というのは最後まで変わらなかった。
一点突破に徹したこの物語は、まさに主人公スカーレットそのもので、それは淀む事なく突き進んでいく。
見せるべきものが明確だから迷いもない。
終始一貫してラスボスな王子との関係性も良い。バディであり策士。スカーレットからしてみれば心底愛すべきクソ野郎なんだよなあ。
そして今回は最終回らしく、星になるものが2つ。
それらがOP EDによってブーストされるという理想的な循環。
スカーレットの思考パターンの心地良さとその後たまに来るジュリアスに対するピキッ。
SANDA 12話 最終回
本作はそれこそ最初から最期まで冬村というキャラクターの造形の凄さに引っ張られた作品だった。
そういう意味で板垣巴留にしか描けない作品だよなあ。
それをサイエンスSARUでアニメ化されるという幸福。
実際には分からないが、ほとんどダジャレのような一言から話をドンドン膨らませていったかのような、そしていくらでも膨らんでいきそうな作品を、ちゃんと地に足に着かせた終わり方をさせたのも冬村だった。
サンタに願い事をした子供。
信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 12話 最終回
復讐譚というのは大好きなジャンルのひとつなのだけれど、そこに余計な偽善が絡んでくるものはあまり好みではない。本作は後者の要素がちらちらと見えては来るものの、復讐に対する情熱が強すぎてあまり気にはならないくらいになっている。
こんなふうに書いていると歪んでるなあと自覚するが、それは置いた話で今の所は好きな方向性。
以前であればこれらの作品は破滅の美学へと進んでいくのだけれど、最近の作品はハッピーエンドなんだなあと改めて思ったりもした。
そういったところにまで心が及ぶのもこの作品が好きな理由の一つなのだろうな。
2025/12/19
太陽よりも眩しい星 12話 最終回
前回まさかここで!の引きから、それこそこんな濃密な最終回に繋がるとは。
いや、そりゃ最初から神城が誰を好きなのかは分かってはいたけれど、こんな形で答え合わせを味わえる幸福。
ホント、どれだけ好きだったんだよ。
ホント、良かった。
そして、この最終回をこれだけ幸せな思いで味わえるのは、間違いなく岩ちゃんの瑞々しさをここまでの11話分思いきり浴びたからだよなあ。
すっごい繊細な彼女の感情が痛いほど伝わったこれまでからポロッと出た一言。それがねえ。
藤寺美徳、凄いと思う。
で、浸っていたら二期??
ふたりソロキャンプ 24話 最終回
作中の2人の心中と同様に、いつまでも曖昧なままでいればこの関係は心地良いまま続くと、終わりまでアニメで描かれる事はないと勝手に思っていた。
けれども、まさかここまで綺麗に終わるとは思ってもみなかった。
まあ考えてみれば一話冒頭でその先は描かれていた訳で、それはこの結末は確定していた訳だけれど、実際に見られるというのはまた別の話。
しかしホント、こんな心地良い終わり方の作品を観たのはホントに久しぶりだと思う。
キャスティングその他含めて、ある意味自然体で、変な色もついていなくて、それがこの作品にはあっていて、毎週この作品の続きが見られるのが楽しかった。
巌さんの、好きな事に対するアクセルブレーキの壊れっぷりが心地良くて、だからこそ見える魅力というものに親近感を覚えて、故に彼の幸せはとても嬉しい。
技術面で言えば、作画的な部分に人手をかけなくてもカットで見せる部分と、それだけで魅せる脚本というものがこの作品にはあったと思う。
正直に言えば、こういう作品こそどんどん増えてほしいと思っている。
2025/12/06
ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん 8話
水着回かと思っていたらラスト思わぬ形で最大の伏線回収。
EDで気づかされて涙腺崩壊。
ああ色々とそういう事だったのか。
何度かそこに触れている事にお約束のひとつだよなあ程度にしか思っていなかった。
やはり山井監督好きかもしれない。
2025/12/03
「死にざまを見ろ」"See them die" (1960) Ed McBain
改めて読んでみると、本作は解説的なあとがき何もないんだな。
それはさておき本作は謎解き要素はゼロでドラマ100%。
内容はまさにタイトル通りで分署管轄内のある半日を描いた一編。
タランティーノとかロバート・ロドリゲスとかが本作映画化したら合うだろうなあ。
というか、個人的には一番本シリーズらしい作品で好きだったりするのだけれど、世間の評価は知らん。
87分署シリーズってこうだよねえって話せる作品だとは思う。
2025/11/30
「警官嫌い」"Cop Hater" (1956) Ed McBain
読むの久しぶりだなあ。
改めてとなるが井上一夫訳という事でやはりテイストがフレミングの007シリーズに近いものに感じる。田中小実昌ほど癖は無いけれどこの頃の訳者は何人か個性の強い人が多い。
さて本編。
シリーズ一作目である本作が一番面白いというか色々詰まっている。
描きたい事いっぱいあってそれを詰め込んだんだろうなという映画監督の処女作みたいなものを、既に「暴力教室」等を書いていていた彼がわざわざマクベイン名義にして出したかったのも頷けるというか。
このジャンルに求めている事はすべて入っている。その中でも好きなのは全体の構成。「クレア…」の感想でも近い事を書いたかもしれないが、このバサっとした終わり方が好きだ。その後も少しはあるのだけれどそこらへんの加減も含めて。
もはや映像的なものも想像が容易くなっているのは、もはや本作に端をなす諸々の映像作品を見たからなのか。
2025/11/27
「キングの身代金」"King’s ransom" (1959)
どうだろう、以前読んだ事はあったかな。
「警官嫌い」とか「死に様を見ろ」とかは読んでたのは覚えているのだけれど。
87分署シリーズでは「警官嫌い」の次くらいには有名な作品。
読んだとしたら『天国と地獄』を観るよりも前。
と言うことで『天国と地獄』との対比をしながら。
冒頭それこそ途中まではホントに本作ままだった。多少の整合性の為の変更や省略はあれど。
そしてトリックや犯人達なども本作ベースにいかに膨らませたり別の意味での社会性や主張を持たせたりの結果があの作品。
そこら辺が分かりやすくて本当に良いお手本になる。
映画用への改変前、ある所から先は、そりゃ87分署だものそうなるという所もこれはこれで好き。
原作のトリックは本当に上手いこと考えたなと思う。冒頭付近に分かりやすく伏線はあったけれどある意味今でも可能?
話の落としどころもまた87分署っぽくて好き。
『天国と地獄』とは力を入れている部分が違うのでそこを拍子抜けするかもしれないが、あれは後半別作品だからな。
こちらは映画では描かれていない犯人サイドが仔細に描かれていて、重心はそちらの方にもある。
まあこんな事考えていたら、見直したくなるよなあ。そのうちに。
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