2012/10/28

『ストライクウィッチーズ劇場版』(2012)

文字通り夢の各国連合艦隊が異種生命体の圧倒的な科学力の前に為すすべもなく崩れ去っていく。
対する人類の切り札はその能力を最大限に引き出すストライカーズユニットを履いたウィッチと呼ばれる少女達。
まさかハリウッドに丸パクリされるとは思わなかったなあ。(嘘)


というわけで『ストライクウィッチーズ劇場版』(2012)を観ました。(2012/10/27 at DVD)

やはりライン川を遡上して艦砲射撃で援護する大和はいいなあ。
天城の甲板の広さも人視点のショットの生々しさがあって魅力的。

その天城が氷山に激突した後の描写、実は結構判りやすかったんだね。
外装描写からの内部の切り替えでどこで事故が起こったか示されてる。って当たり前のことをやっていたのを初見では気付いていませんでした。

そういえばエイラとサーニャが雲の上飛ぶのが寒くなってきたからと雲海の下に降りた時に霧の中出会ったのは大和だったな。
ゼロの水上艇と共に彼女ら発進していたしね。大和乗員は芳佳に足を向けて眠れないからねえ。

しかし芳佳の留学話って実は再びヨーロッパ戦線が活性化する兆しが見えたので再投入するための口実だったのだよなあ。何もなければそのまま本当に留学だったのだろうが。
まあテレビアニメ1期も似たような状況(墓参りと言って連れ出してそのまま戦線投入…は言い過ぎか)ではあったものな。


けどまあなんといっても芳佳復活は燃えるなあ。理由なんてどうだっていいじゃんというレベルの潜在能力の高さを常に見せられてきたから違和感ないよ。

もちろん芳佳のジープアクションも最高だ。
魔法力の無い芳佳が持つ機関銃の重量感とかジープの大きさに対して小柄な彼女が文字通り体当たりで転がすジープはまた迫力満点でした。

そしてラストにようやくでるタイトルロゴとその後にでっかく出た「つづく」の文字。

最後の最後まで燃えさせてくれました。

2012/10/21

2012.10.21閉館 浅草新劇場


2012.10.21閉館

浅草新劇場
-台東区浅草・東京都-

浅草新劇場  427 +(-)


2012.10.21閉館 浅草名画座



2012.10.21閉館

浅草名画座
-台東区浅草・東京都-

浅草名画座  262 +(-)



2012.10.21閉館 浅草中映



2012.10.21閉館

浅草中映劇場
-台東区浅草・東京都-

浅草中映  394 +(-)



2012/10/18

「新約とある魔術の禁書目録(インデックス)4」(2012)鎌池和馬

「新約とある魔術の禁書目録(インデックス)4」(2012)鎌池和馬を読了。

魔術側ではない反学園都市組織をひとつにまとめたものが学園都市の超能力者を凌駕する人材発掘の為に始めたトーナメント。そこには利害の一致するグレムリンからも警護目的で能力者が派遣されていた。

そのトーナメントの参加者が見たものは。


という形でトーナメントの裏側で上条当麻たち対グレムリンという状況になるかと思いきやろくに試合もないうちに学園都市は木原一族を投入して続行不可能な状態に。
グレムリン対木原一族といういつもと違う異種格闘技が展開されたり、どちらでもないものがそれなりに存在感を示したり挙げ句の果てに実はやりたかったのが復讐劇だったという盛り沢山な内容は相変わらず。
今回は新約になって初めての上条当麻たちではなく単独パターンだったりさらにその当人もほとんどが両者の恐れるアイコンとしてだけの登場だったり(まあ最終的に出てきたが)、どちらにも属するものが出てきたり、復讐劇以前に両者が求めていたものは漠然として何かだったのだがその何かが生まれる前に当麻がそこに存在することで潰してしまったり、第二位だったものがまた徐々にその形を取り戻し始めていたり、「とある…」の最終巻の伏線がようやく動き出し始めたりとまあ上げ始めるときりがない。

相変わらずのサービス精神旺盛なところに脱帽です。

2012/10/16

「ヴァンパイア」(2012)岩井俊二

「ヴァンパイア」(2012)岩井俊二を読了。


岩井俊二の小説としては「ウォーレスの人魚」とか好きだったのだけれど、本作のタイトルから同じような匂いを感じたので久々に読んでみたくなったのが、読むに至った経緯。
最近日本で公開された映画との関係とか予備知識は一切入手しなかった。


さて、実際に読んでみると「おお、さらにこじらせてるな。」という感じの前半から同族嫌悪を経てふいに光を見いだしてという構成自体は好きなのだが、彼がふと彼女を殺したくないという思いに至った部分が弱かったかな。

これが映像であれば何かしらもう少し共感できるヒントがあったのかも知れないが。

まああと、これはしょうがないのかもしれないが、彼女たちとの置かれた状況のバリエーションが、実際に調べてみたら引っかかってくるような類型的なものばかりに見えてしまったのが残念だった。
これは言ってみれば手垢の付いた分野であるのでしょうがないといえばしょうがないのだけれど。

ラスト、クライマックスな部分はさすがに映像が頭の中に入ってきたな。
そのための仕掛けだったのねというところがいかにも岩井俊二らしい好きな一面である。

さて、そのうち気が向いたら映画のほう見てみるかな。

その関係性は今も調べてはいない。

2012/10/15

「人類は衰退しました3」(2008)田中ロミオ

「妖精さんたちのおさとがえり」が収録された3巻を読了。

アニメの方を観ているおかげで、ぴおんもおやげも声固定です。
実にジャストフィット。

妖精さんたちがお里帰りしてしまうと実にシビアな話になってしまったのですが復活と共にファンタジーに。

さらには夢とロマン溢れる話になりました。
そうだよね。外は寒いよね。

2012/10/13

『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語』(2012)

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語』を観ました。
(2012/10/13 at ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10)


いやあ、劇場の大スクリーンで「かなめさあぁぁぁん!」と絶叫されるのはさすがに少々照れくさいな。〉ホムラチャン



さて、テレビ放映時と同様に何をやらかすか判らないスタッフが「新作を前提とした総集編」を制作し公開するという事で、まるでテレビ放映時と同様にドキドキ感を与えてくれた事は本当に感謝している。


総集編なのにこんなに楽しませてくれるだなんて本当に楽しかったよ。


さて、ここからはその楽しみをとっておきたい人たち以外に向けての感想。
つまり総集編以外に何かあったかということが気になる人向けだけれど…

10

9

8

7

6

5


4

3

2

1



やはりスタッフはキュウべえだな。


「初めに説明しなかったかい? 総集編だと言ったじゃないか。」




前編はあの時間にまとめるためにいろいろやっていたし細かい事をいろいろやっていてこれは後編もさらにスケールアップするか?と思わせる感じがなんともいえなかったのだが、さすがに9話以降はほとんど手を付けられなかったか。
いや、あの構成で他にこれ以上のものを用意できるかといえば思いつかない。
未来を変えてしまって良いわけでもなく、後は各話のつなぎ部分、やっぱり難しいよね。正直に言ってどういう構成にしてくるかが一番の楽しみのひとつだったのだが、こういうのはあまり得意ではないのね。
(一番がいくつもあるのは仕様なのでそこの突っ込みは無しで)


さて、これできっと「自称元魔法少女たち」の一部はソウルジェムを黒く濁らせているに違いない。



まあけれども、あの物語を劇場の大画面で観ることが出来たのは本当に良かった。


だって初めて観た時に思ったもの。ああ、これを劇場の大画面で観られたらって。


私の思いは見事に叶えられたし、さらには再びこんなドキドキも得られた。
ちゃんとあの曲はあの場面に流してくれたしまあ願わくば10話を45分→30分に切った時に映像にならなかった部分も観たかったなぐらいは思ったけれど。



そして…。



エンディングロールが終わっても誰一人席を立つこともなく静まり返った中…


ようやく3作目、新作となる部分の予告編が流れる。


おお、これこそは期待していいかも!


うん。
正直に言ってあの予告編で一つの道、可能性を思いついた。
しかし本当にそんなことが起こるのだろうか。直接的にそれを示唆するものは何もない。

妄想かも知れないのでそれが何かはその3作目を観るまで心に秘めておく。

ヒントは本編にも確かにあった。

うわぁ、これは楽しみだぞ。

外れたにしても「最初に言わなかったかい。これは妄想かもしれないと。人は情報不足で自分が判断ミスをすると、何故か他人を憎悪するんだね。訳が分からないよ。」と言えるものね。

2012/10/09

「人類は衰退しました5」(2010)田中ロミオ

「人類は衰退しました5」(2010) 田中ロミオを読了。


「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」

テレビアニメ版ではラストエピソードとなったこの作品はやはり特別感傷的でした。
そしてそのアニメ版ではハテナ?な部分、なんで原作の肝を落としちゃったんだろう。もしかして私見落としていたのか?

そこは残念だよなあ。
逆に原作はそこが腑に落ちたので良かったです。



「妖精さんの、いちにちいちじかん」

うん、途中から何となく分かったけれどカオスだな。
ぷよぷよはそのままだがテトリスはなかなか分からなかったです。
ポリゴンテクスチャの重いところとかまあそうですよね。

これをアニメ化しなかったのはタイミング的にネタがあれと被るからかと一瞬思ったのだけれど、それよりもまず全体構成としてこれを外したんだろうな。

やはりリアル妖精さんはそうなるのか。

2012/10/08

「人類は衰退しました4」(2008)田中ロミオ

「人類は衰退しました4」(2008) 田中ロミオを読了。


「妖精さんの、ひみつのこうじょう」

アニメ化された1話目がこのエピソードだった訳だけれど改めてこう接してみると良くできてたんだなと思った。
原作自体も面白いのだけれど、それに台詞やシチュエーションを足し引きすることなく見事なメリハリを付けたな。
特に大殊勲なのが中原麻衣でうわやっぱりプロはすげえなと思った。
これを1stエピソードに持ってきたことも正解だわ。
話戻って原作に関して言えば、これはわたしちゃんの属性でもあるのだけれどニュアンスで伝えるのが本当にうまいな。

明確にこれと書いてないものや人でもそれが何なのかとても判りやすい。
けど明言しないどころかその後のフォローもしない。
けど判りやすいんだよなあ。
プロセスチキン恐るべし。



「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」

これもアニメ化された方共々好きなエピソードではあるのだけれど、こちらはやはり原作の方が良いかな。

アニメで唐突に思えた部分は原作ではちゃんと前振りしてあるしその結果として提示されるので結果思考での滞りがない。やあ良いわあ。

2012/10/06

『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語』(2012)

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 はじまりの物語』(2012)を観ました。
(2012/10/06 at ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10)


テレビアニメ版は観ていて、果たしてこれをどうやって総集編的な劇場版にするのか?
しかも前後編で240分、30分枠12話の作品にしては長いような気もするしどうするんだろう。
というところでとても気になっていたのですが…。


(以降ネタバレのため改行)

10

9

8

7

6

5

4

3

2

1





思い切って冒頭予知夢な部分を切ったり、いろいろな部分をより手を加えた事によって、よりファンシーな感じに仕上がっている。
ああこういうのもありかもね。


けど、元の話からして意味のある台詞のオンパレードであったが故にやっぱり台詞が切れなくて、さらには元々30分枠の連続アニメに特化して作ったものだもの。
ちょうどそこで一息入れるのがちょうど良い感じに出来ていた。

けっこうテンポ良くはしてるのだけど、さすがに辛いか。

対魔女戦も良かったけれど、病院屋上のシーンとさやかの願いのシーンの被せ方なんか結構好きなんだけれどなあ。




なんて思っていたら段々そんなこと考えられるような状態じゃなくなり…。

ああ、やはり予想通り前編はあそこらへん何だろうなあなどと思いつつ…。


かっけえ〜。

この為に冒頭変えてたのね。
全体の雰囲気もこんな感じだったのね。
さらに後編に大きな見所3つ共残したし。後編を観ると前編の台詞がすべて活きてくるというのが、果たして新たなお客さんにどう取られるかというのもあるけれど。
連続ドラマとしてのあの引きの魅力をどうしても残したかったのだろうなという意味での前後編だったんだね。


そういうのがすべて最後に明らかになると言う気持ちよさ。

これがテレビ放映時の気持ちよさでそこがまるまる劇場版で味わえるとは思っても見なかった。


後編観たらまたもう一回前編観に行ってしまうかもしれない。
はっ、作り手の思惑にハマっているのか。
このための前後編でもあったのか。

2012/10/03

「人類は衰退しました2」(2007)田中ロミオ

「妖精さんたちのじゃくにくきょうしょく」「妖精さんたちのじかんかつようじゅつ」の2編が収録された2巻を読了。


「妖精さんたちのじゃくにくきょうしょく」

すげえ。2巻にして妖精さんたちの真実が描かれていたのね。
いや実際には相対的な印象の違いだけなのだろうけれどまさかこんな妖精さんが見られるとは。

そして弱肉強食の過程がとある手塚作品を思い出させられたりとかあったのですが、まあそれよりもアルジヤーノンに花束をがわたしちゃんで再現されるとは思いもよりませんでした。
[Fin]


「妖精さんたちのじかんかつようじゅつ」
こちらはアニメでもなかなか面白かった回。

いろいろといじっていたのね。細かいところを。

この原作は概ねわたしちゃんの時間軸どおりなのだけれどこちらのほうが迷子感があって良いかな。

あれだけの人工を短期間にあそこまで集めたのかと思いきやそこは原作のほうがうまく処理していたのね。そういう

目で見ると時間活用術というサブタイも納得だ。