作中の2人の心中と同様に、いつまでも曖昧なままでいればこの関係は心地良いまま続くと、終わりまでアニメで描かれる事はないと勝手に思っていた。
けれども、まさかここまで綺麗に終わるとは思ってもみなかった。
まあ考えてみれば一話冒頭でその先は描かれていた訳で、それはこの結末は確定していた訳だけれど、実際に見られるというのはまた別の話。
しかしホント、こんな心地良い終わり方の作品を観たのはホントに久しぶりだと思う。
キャスティングその他含めて、ある意味自然体で、変な色もついていなくて、それがこの作品にはあっていて、毎週この作品の続きが見られるのが楽しかった。
巌さんの、好きな事に対するアクセルブレーキの壊れっぷりが心地良くて、だからこそ見える魅力というものに親近感を覚えて、故に彼の幸せはとても嬉しい。
技術面で言えば、作画的な部分に人手をかけなくてもカットで見せる部分と、それだけで魅せる脚本というものがこの作品にはあったと思う。
正直に言えば、こういう作品こそどんどん増えてほしいと思っている。