2011/05/25

「涼宮ハルヒの驚愕」 (2011) by 谷川流

昨日無事入手することが出来た「涼宮ハルヒの驚愕」(前後編)を読了。


リアルタイムで待ち続けていた人達にとっては、本当におまちどおさまだったのだろうな。

シリーズ初めての続編ものでまさかの長期中断。

まぁ私もずっと再開を待ち望んでいる作品が他にもいくつかあるけれど、事実上作家活動をやめているに等しかったり、ある時期から書く勢いが急激に落ちて著者本人にとっての旬のその作品の書き時を過ぎてしまったりとかで、ある意味諦めているものも多い。

この作品も、まさにそんな中にハマってしまったのかなと正直思っていた。
特にこの作品を続編とする作品にちょっと勢いがないかなと思えてしまった部分もあったから。


けれどもここにこうやって完成した作品を観ることが出来た。まずはそれを喜びたい。

ましてや…


おっと、こここから先はネタバレになるな。
ここから先は、この作品を楽しみにしている人は読まないことを推奨します。
できれば楽しみを奪いたくないので。































ましてや、今までの停滞が嘘のような、今まで通りの作品を見せてもらったので。

元々過去作品からの伏線の使い方のうまさは際立っていたけれど、それふが相変わらずの冴え渡りぶり。
おお、そう来たかと言わんばかりの。
そして、見せ方のうまさも見せてもらった。

朝倉登場のシーンなんてすげえうまいよな。
しかも見事に映像で見てみたいシーンになってる。

え?と驚かされるだけではなくそのシチュエーションに到るまで、ああ、待っててよかったな、読むことができてよかったなと思えたよ。

一部ではもう予想されていた谷口の恋人話とかも、まぁ予想通りだったもののこういう見せ方で来たかという感じだし、まぁ何よりも、この話どう回収するんだと思っていた話そのものを、正直、「…消失」以上に仕上げてくるとは思っていなかった。

そうだよなぁ。
メインヒロインがどちからと言えば脇に回ってしまっている作品がシリーズ代表作だなんて、やっぱりおかしいよな。

「…消失」以降の作品は、もうアニメ化はしなくてもいいんじゃないかと思っていたが、これは見たいよ。