2013/01/05

『劇場版「涼宮ハルヒの消失」』(2010)



『劇場版「涼宮ハルヒの消失」』(2010)を観ました。
(2013/01/04 at キッズステーション)

DVDは持っているのだけれど、やはりHD放送のほうが綺麗だな。

こうやって改めて観ても、原作を忠実に映画化しているという点に置いて未だに来るものがある。
振り返ってみると実は未だに原作を読んだ回数のほうがこの作品を観た回数より多いんだよな。
原作は何度も(少なくともうち何回かは図書館で借り直して)読んでいるのに対し、この映画はロードショーで一回観て、DVD購入時に一回、さらにもう一回観直しくらいしかしていない。
そういう意味では、どちらも手元にある状態であれば今でも迷わず原作のほうを取るというのは変わらない。
まぁ手軽さというのももちろんあるのだけれど。

でも、それでもこの物語の登場人物の一挙手一投足を眺め、冬の佇まいを感じさせる景色に埋まりながら、もしくは突然の夏に戸惑いながら物語に没頭するのは良いものだ。

キョンにとって笑えない状況というのは本当に笑えないし、その閉鎖的な状況から話が動き出す一枚の栞。
そして到達点であるハルヒの仏頂面までとか本当に素晴らしいと思う。
一方の長門の袖つかみとかねぇ。後はラストの図書館とか。
朝比奈さんで言えば、意識が遠ざかる中ふたりでキョンを揺り動かす俯瞰とか部室に鍵をかけられた時の懐かしいリアクションとか。

そんなものに3時間弱も浸っていられるのは本当に幸福である。