2014/12/06

「新約とある魔術の禁書目録(インデックス)11」(2014) 鎌池和馬

「新約とある魔術の禁書目録(インデックス)11」を読了。

今回は今までと打って変わって学園都市第五位の食蜂操祈の話。

魔術側の話が続いていたので新鮮という以上に、何故このタイミングでというのが話が進むにつれあきらかになっていくのはとても心地良かった。

いくつかの仕掛けがこの大きな物語の根幹を為すものをいろいろ久々に思い出させてくれ、さらにそこからいくらでも先の話が妄想できる新たな希望を与えてくれたから。


すっかり忘れていたが、
上条当麻は記憶を失う前に何をしていたか
ファイブオーバーシリーズの存在
かつてのエピソードで当麻と一切顔を合わせなかった
そして新約以降沈黙に等しかった彼
などなどあらかじめ用意されたそれだけで今回のエピソードの根幹がいともあっさりできてしまっていることに、改めて凄さを感じた。

いやいや本当に物語を作ること、それもいかに作るかを心の底から楽しんでいるとしか思えない引き出しの多さ。

堪能させていただきました。