2016/06/02

『ちはやふる 上の句』『ちはやふる 下の句』(2016)

『ちはやふる 上の句』(2016)と『ちはやふる 下の句』(2016)を鑑賞。
(2016/06/02 at 立川シネマツーeスタジオ)


小泉徳宏監督作品は『ロスタイムライフ』以来。そして話題的にはヒョロくんの再現度でしたが、個人的には上は奏ちゃん下は詩暢ちゃんがツボでした。〉再現度


そして本編。
この尺に収める為にうまくエピソードをシャッフルしたなあ。
とはいっても、原作は読んでいないのでアニメと比較しての話だけれど。
そういう意味で残念だったのは先のエピソードを一部食べてしまったのでこの前発表された続編は少し大変そうだ。


とはいいつつも、上では太一、下では新が最終的な話の軸となって、それこそブレずにちはやぶってうまくまとめた所は見事。


その為の中心が千早だからね。

ホント千早していた。


で、実はこの作品で一番気に入ったのは、音が優しかったこと。
アニメで聞き慣れた音が至る所に存在していてそれが個人的に心地よかった。

それこそ前述の二人だったり。
太一はもう個人的イメージが宮野真守一色なのでそこを何か彷彿とさせるものがあったり、新に至っては福井弁の方言指導が同じ安済知佳であったことが大きかったかな。


耳が音を覚えているというのは、まさにこの作品の肝でもある。
原作にはない音だから変えられてもおかしくない気はしていたのだけれど、いろいろなところがくすぐられる感じでした。

で、もうひとつ音で言えば、現実の高校生たちが奏でている音はこんな感じなんだろうな。

感情が乗せきれないつたない喋り方とか、試合会場や校舎内に溢れている音。
それは動きにも繋がっていて、やはりアニメに慣れてしまうと良くも悪くも違いが気になってしまう。


それくらいアニメのほうは好きな作品なので、ちょっと冷静な判断は出来ない部分はあったかも。

それでも、ああこうだよなと思える作品でした。

あ、ひとつ忘れるところだった。

下の句での新の保育園パートは見事でした。
そうか、あそこをああいじったのはこのためだったんだなという感じで。

上の句で言えば、ええとさっきまで頭の中にあったんだよなあ。くそう。

何はともあれ続編、楽しみだなあ。
ひたすら勝負して成長し続ける彼らと新たに加わる後輩たち。
…泣けてきた。


あとは名人がちゃんと出てくるかだな。