2016/10/08

『Love Letter 』

今観ると、思っていたより完成された作品ではなかったのだなと思った部分もあったりするのだが、それよりもこんなにもいろんなもの詰め込んだ作品だったとは思わなかった。
もっとシンプルな作品だと思ってた。
出来ることすべて詰め込んだみたいな渾身の作品じゃないか。
そういう意味でとても幸せな処女長編だったんだな。
情報量では以降の作品の方が多いかもしれないが、とにかく詰め込んだという感じでは圧倒的だった。
それは篠田昇の撮影も同様で、ふたりの未完成な部分も含めて、逆にこの作品の魅力になっている。
それにしても、何度みても現在から過去に切り替わるあのシーンは凄いな。
好きで好きで仕方がない。
そこからはもうぐずぐずだった。
何度観ても変わらない。
フィルム、さすがにかなり痛んでいたな。
そせてさすがに映写も久しぶりだったのかな。
そんなことも含めて幸せな時間でした。