2017/08/11

『荒野の七人』[吹替版](1960)

『荒野の七人』[吹替版](1960)
(2017/08/12 at イマジカBS)
吹替版なんて観たのはそれこそ何十年ぶりだろう。下手すると『七人の侍』観てからは初めてかもしれないくらいの昔。
なのにこの声のラインナップはしっくりくるなあ。やはり染み付いているのか。
今回初めてかもしれない思ったのは、記憶より原作オマージュっぽい劇伴が多かったこと。どちらかと言えば荒野の七人のテーマソングとそのアレンジの方が目立つ作品だからすっかり忘れていたよ。
そして毎回思うのは見事に原作をハリウッドな西部劇に消化しているなあということ。
ちゃんと肝はある程度押さえながら流すところはちゃんと流してる。
それができないからこそ面白いのが黒澤作品なんだが、それがない分をアイデアとテンポでうまくヒーローもの西部劇としてまとめているあたりはジョンスタージェスだよなあ。プロデューサー兼任の強みもあるか。
ああ、そうそうイーライウォラックもチャールズブロンソンも『続・夕陽のガンマン』や『ウェスタン』よりしっかり若いよなあ。
まあ他も皆若いんだが。七人の生き死にがこちらは決着がほぼ着いてからの置き土産的なところが多いのがちょっともて余したところなのかな。
まあ原作200分超えの作品を130分弱に押さえてるのも大きいだろう。
まあ懐かしかった。