2017/10/09

魔法使いの嫁 #1

魔法使いの嫁 #1
ちせの絶望感は感情の起伏が希薄なところから推測がつくし、そこからの解放はまだ道半ばということもあってこれくらいがリアルなのだろうが、もう少しあると良かったかな。
とは言え、それは先のお楽しみにした甲斐があるものを見せてもらえる可能性もあるので、待つことにしよう。
ファンタジーとそれが持つ非情な現実との境目は今のところ良い感じ。
個人的には感動はあるが馴れ合い過ぎない距離に存在するところにファンタジー世界の魅力があると思っているからな。
何でも質問してくれと言われた時に、容姿には触れなかったしそれに対して質問を促すようなこともしなかったのは彼と彼女に共通の良識が存在していると見たほうが良いのかな。
それを言葉にした時点で野暮になってしまうことも含めて。
そういったところが今のところ二人に対する好感に結びついている。
世界はどうやらゆっくりとその世界を開示してくれることになりそうだ。楽しみ。