2017/11/25

『トップガン』"TOPGUN"(1986)

『トップガン』"TOPGUN"(1986)
(2017/11/24 at NHK-BS 録画)
やはりトニースコット映画としては百点満点の作品。
演出無し編集だけで組み立てられた冒頭のシーンの素晴らしさから始まって、胃もたれを起こしそうなくらいのこれでもかとばかりのスタイリッシュな画作りと音楽に載せて描かれたこの作品。
これを許されるものにしてしまうのがトニースコットの素晴らしさ。
それにしてもあれだけの長い間6機相手にダンス踊れるアイスは凄い。
という感じで冷静に見るとアイスの上手さのほうが目立つだけにあそこで中々ロックオン出来ずに粘ってしまったのが残念。
相棒を失ったマーヴェリックが最終的にその道を選ぶのは毎回「教官としてはどうよ」と思ってしまうのだが、訓練の相手としてはたしかにいいかもしれないなと思い直す。
チャーリーはあまりマーヴェリックには必要の無い存在であったのがグースがいなくなった事でそこを埋める存在になってしまったという感じなのもある意味トニースコット映画なところ。
その点メグライアン演じるグースの妻の方がグースにとって必要な存在となっていて、だったらやはりチャーリーはいなかった方が良かったような気がしてしまう。昔から彼女だけが違和感というか話を都合良く進めるためだけのキャラクターに感じている。
メインビジュアルたるポスターには無くてはならない存在なのだが。
そんな感じだから他の監督が撮っていたらどうなっていたか妄想するのが楽しい作品でもある。
あれ?私ってこの作品こんなに好きだったっけ?と想うのも毎回のことである。