2018/12/15

やがて君になる#11(追記付き)

やがて君になる#11
あ。
そういうことか。
こよみは本当に恐ろしい子だな。本当に何も知らないのかしらはここにかかってくるのか。
前半はやはりさやかと侑は似た者同士だよなあなんて呑気なことを考えていたのに、彼がこんなものを持ち込んでくるとは。

(追記)
今回を観てふと思った。
もしかしたら侑は沙弥香になりつつある?
合宿での3人の心情を見ていると立場の違い以外はどんどん似つつあるように思う。
このタイミングで壊れそうになってしまった燈子。
彼女は自分が被るべき仮面を見失ってしまったが故に今までの行動の一つ一つに疑問を持ち始めた?
このままでは自分が侑に架した役割、好きだけど好きにならないでが、侑を自分を好きではない子なので今まで通り接するべきではないと思い始めるのではないか。
それよりも事情を知っていたにも関わらず今までは踏み込まないでいてくれた沙弥香との距離がここで一気に近付いてしまいそうな気がする。
演じていたが故に踏み込むタイミングを逃してしまった侑。まあそもそもここで侑が踏み込み始めたらそれこいつでも頼れるも思っているものまで失ってしまうからなあ。現時点で侑は何をしてもしなくても積むか。
燈子の話に戻って、あ、今更ながら「燈」って背景としてさんざんインサートされる夕暮れでもあるのか。それを侑は意識していた?

話がそれた。
目的を見失ったというよりは目標としていた形が実は違うものであった可能性がある事に気付いた燈子はこよみの芝居の主人公となってしまう。
妹である自分自身が観ていた姉と友人である市ケ谷が観ていた彼女。そしてもうひとつ脚本の中にあるのは恋人視点。
この視点は現在存在しないが今の燈子が自分の目的を再び見出そうとするためにこの脚本に頼らないと言うことはないだろう。
実は一見まったく違うように見えて市ヶ谷と燈子の観ていた姉はどちらも同じ資質の上に成り立っているんだよなあ。
だから市ヶ谷がさり気なく燈子にトドメをさした「お姉さんと全然違うね」というのは合ってはいるが間違ってもいる。
それに気づけばまた燈子は自分を取り戻せるのだけれど、脚本に頼ると不在の恋人ポジションの変わりにその役を演じる沙弥香に頼ることになるかも知れない?
侑はそれをただ黙ってみている事しかできないのか?
なんて言う妄想が色々出来るのは手元にあるに関わらず原作にあるその先に手を出していないからこそ。
この調子であと2話楽しめるのか。なんて幸せなんだ。