2019/05/20

「妹さえいればいい11」(2018)平坂読

遂に起こってしまった秘密の発覚で誰もが予測していたスランプに陥った伊月。
ここからがこの作品タイトルが最初から提示していた部分に突入。
今までの蓄積が彼に対して様々なアプローチをかけてくる。ここらへんは「はがない」でも見事だったんだよなあ。
ある種の定番が破壊された事によって動き出す物語。
しかしこの巻の特装版にあんなものが付いていたがまさかそれがここまで作品に連動するとは。ちゃんと元ネタもあったのね。
さらには渡航ネタまでしっかり回収。それどころか平坂読までこの世界には居るのか。
何度か強調があった彼女も意外な形で登場。
完璧妹は思わぬ形で泥沼から足が抜けなくなったがそれをきっかけに遂に初志貫徹。
そこですべてが吹っ切れて新たな一歩を踏み出せるところが見えてきたところでこの引き。
これは京エンドもありか、それとも本当の次のステージに進むことができるようになるか。