2023/05/27

『ロング・グッドバイ』"The Long Goodbye"(1973)

(2023/05/27 角川シネマ有楽町)

スクリーンでは25年ぶりの再会。
自分の好きを再認識する。
OPからそれこそ何度もパッチワークのように使われるモチーフはそこから先には進まずに延々と繰り返される。
それこそドアベルに至るまでTHE LONG GOODBYEと謳う。
作中における自問自答のように。初めて違うモチーフになるのがハリウッド万歳。
それでかな、よけいにこの作品に於けるジョン・ウィリアムズの存在はいつも気になる。
音で言えば延々と続くのはそれだけではなく日常の音。風だったり、車の行き交う音だったり。
まあ毎度の事ながら思うのはこの作品のマーロウこそが私にとっての理想のマーロウというか原作のマーロウに近い存在なんだよなあ。
そして最も原作の核に忠実に作られたチャンドラー作品だとも思ってる。
初めて読んだ時、初めて観た時、こういう生き方をしたいと思った。
少しは出来たかな。