伊藤沙莉の実在性というか存在することに対する説得力というのは本当になんだろうなと思う。
そんな彼女の良さを生かした作品でした。
(久々に使う以降ネタバレっぽくなるので注意という文言。)
しかし冒頭の食卓にしても、バーカウンター越しのシーンに関してもホント美味しそうなんだよなあ。観終わった後にやはり呑みたくなる。
それらを経て始まるラム酒作りに至るまでの道。
行き詰まった先の突破口、実は最初から提示されていたんだな。
そこに気づくまでの道のり。
それまでのもどかしさを一気に解放してくれる様の心地良さ。
後への遺恨も遺さず。
変な誇張もなく淡々と進むあたりも好み。
ここらへんも伊藤沙莉効果があったかな。
彼女に限らずのキャスティングもはまってた。変にイヤミな人間になるのかなと思っていたら良い落としどころに落ちていくとか、最後笑顔という所に不自然さがないあたりとか上手いよなあ。