2025/12/30

『ウィキッド ふたりの魔女』"Wicked: Part I"(2024)

(2025/12/30 Amazon prime)

Copilotに私にお薦めの映画はないかと訊いたらこの作品を挙げてくれた。
こういう予想しない作品を挙げてくれるのでたまにこういうことをしてる。まあ、私が出した条件を微妙に外してるあたりまで含めて人間臭くて面白い。それでいて望み通りのものを今回も用意してくれた。
ここまで趣味にドンピシャなものを用意してくれるとは。(一部除く)

さて、これくらい枕を置いておけばネタバレっぽくても大丈夫かな。

まず先にどうしても許しがたかったシーンをひとつ。
本を足蹴にした。これは許せない。
しかも大量に。当然、何のためにこの描写があったかという理由は理解している。それでもね。
正直ここで観るのをやめようかと思ったが、その時点でこの作品が好きになる事は分かっていたのでこの件に関してこれ以上は触れない。
もう二度とする事はない事も分かっているし。

で、ようやく本編(の好きな所)
アリアナグランデ、最初のシークエンスでホント見事だなと思った。
彼女、グリンダとオズの人々の微妙に噛み合わない対話。その時の泣いているような嗤っているような微妙な表情が、人々が彼女の話を何も理解する気がない事でさらに昇華されていた。
都合の良い事しか耳に入っていない彼らの行動原理はまさに魔女狩り。
イエローブリックロードを舐めた途中のロングショットにひっかかるドロシー御一行には思わずニヤニヤした。彼女達が本作の主人公に何をしたのを考えると、このタイミングだよな。
魔女の帽子の絡め方良いなあと思っていたら、箒、マントとガジェットが揃ってきて、これにはさすがにおおと声が出た。そこから先も良いんだけれどね。
まあ何よりもエルファバの待遇とキャラクターだよな。
周りの誰よりも心は大人で、それでいて感情が抑えられなくなると発現するコントロールの効かない魔法というアンバランスさ。諦めている事と諦められない事を抱える二面性。
彼女の心の叫びに深く共感したグリンダというシークエンスでもその心の動きの表現が見事。
何故そこに反応したのかを考えるとねえ。
オズと先生のキャスティング。
ジェフゴールドブラムにはニヤリとしてしまったが、先生ミシェルヨーだったのか。どこかで見たなあとは思っていたのだけれど。
一旦ここで筆を置く。
休憩終わり♪
やはりミュージカルは原語聴いてこそだよなあと改めて。
特に歌は聴き取りやすい発音が多いので、簡単な言葉遊びはわかりやすい。
オズの事を原語ではWizardと言っているのを字幕では陛下と訳しているのは個人的に好み。Wizardという言葉、そのまま日本語だとそういうイメージないからなあ。(まあ文脈だけで分かるとは思うけれど)
ミシェルヨーのキャスティング、年齢も相まってその微笑みの意味をひっくり返すのにアジア人使ってきたのは上手いなあと思った。あの後に及んでも怖くないのは怖い。そういう意味ではエルファバとのバランスも良いし、グリンダ、オズ、それぞれのアルカイック(と呼ぶには微妙か)スマイルの意味が違うのも良い。
さて、これくらい書けば少しは好きが伝わるかな。
まだ上手く書けない事が色々あるのだけれど。