2025/12/20

信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 12話 最終回


復讐譚というのは大好きなジャンルのひとつなのだけれど、そこに余計な偽善が絡んでくるものはあまり好みではない。本作は後者の要素がちらちらと見えては来るものの、復讐に対する情熱が強すぎてあまり気にはならないくらいになっている。
こんなふうに書いていると歪んでるなあと自覚するが、それは置いた話で今の所は好きな方向性。
以前であればこれらの作品は破滅の美学へと進んでいくのだけれど、最近の作品はハッピーエンドなんだなあと改めて思ったりもした。
そういったところにまで心が及ぶのもこの作品が好きな理由の一つなのだろうな。

2025/12/19

太陽よりも眩しい星 12話 最終回


前回まさかここで!の引きから、それこそこんな濃密な最終回に繋がるとは。
いや、そりゃ最初から神城が誰を好きなのかは分かってはいたけれど、こんな形で答え合わせを味わえる幸福。
ホント、どれだけ好きだったんだよ。
ホント、良かった。
そして、この最終回をこれだけ幸せな思いで味わえるのは、間違いなく岩ちゃんの瑞々しさをここまでの11話分思いきり浴びたからだよなあ。
すっごい繊細な彼女の感情が痛いほど伝わったこれまでからポロッと出た一言。それがねえ。
藤寺美徳、凄いと思う。

で、浸っていたら二期??

ふたりソロキャンプ 24話 最終回


作中の2人の心中と同様に、いつまでも曖昧なままでいればこの関係は心地良いまま続くと、終わりまでアニメで描かれる事はないと勝手に思っていた。
けれども、まさかここまで綺麗に終わるとは思ってもみなかった。
まあ考えてみれば一話冒頭でその先は描かれていた訳で、それはこの結末は確定していた訳だけれど、実際に見られるというのはまた別の話。
しかしホント、こんな心地良い終わり方の作品を観たのはホントに久しぶりだと思う。
キャスティングその他含めて、ある意味自然体で、変な色もついていなくて、それがこの作品にはあっていて、毎週この作品の続きが見られるのが楽しかった。
巌さんの、好きな事に対するアクセルブレーキの壊れっぷりが心地良くて、だからこそ見える魅力というものに親近感を覚えて、故に彼の幸せはとても嬉しい。
技術面で言えば、作画的な部分に人手をかけなくてもカットで見せる部分と、それだけで魅せる脚本というものがこの作品にはあったと思う。
正直に言えば、こういう作品こそどんどん増えてほしいと思っている。

2025/12/06

ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん 8話


水着回かと思っていたらラスト思わぬ形で最大の伏線回収。
EDで気づかされて涙腺崩壊。
ああ色々とそういう事だったのか。
何度かそこに触れている事にお約束のひとつだよなあ程度にしか思っていなかった。
やはり山井監督好きかもしれない。

2025/12/03

「死にざまを見ろ」"See them die" (1960) Ed McBain

改めて読んでみると、本作は解説的なあとがき何もないんだな。
それはさておき本作は謎解き要素はゼロでドラマ100%。
内容はまさにタイトル通りで分署管轄内のある半日を描いた一編。
タランティーノとかロバート・ロドリゲスとかが本作映画化したら合うだろうなあ。
というか、個人的には一番本シリーズらしい作品で好きだったりするのだけれど、世間の評価は知らん。
87分署シリーズってこうだよねえって話せる作品だとは思う。

2025/11/30

「警官嫌い」"Cop Hater" (1956) Ed McBain

読むの久しぶりだなあ。
改めてとなるが井上一夫訳という事でやはりテイストがフレミングの007シリーズに近いものに感じる。田中小実昌ほど癖は無いけれどこの頃の訳者は何人か個性の強い人が多い。
さて本編。
シリーズ一作目である本作が一番面白いというか色々詰まっている。
描きたい事いっぱいあってそれを詰め込んだんだろうなという映画監督の処女作みたいなものを、既に「暴力教室」等を書いていていた彼がわざわざマクベイン名義にして出したかったのも頷けるというか。
このジャンルに求めている事はすべて入っている。その中でも好きなのは全体の構成。「クレア…」の感想でも近い事を書いたかもしれないが、このバサっとした終わり方が好きだ。その後も少しはあるのだけれどそこらへんの加減も含めて。
もはや映像的なものも想像が容易くなっているのは、もはや本作に端をなす諸々の映像作品を見たからなのか。

2025/11/27

「キングの身代金」"King’s ransom" (1959)

どうだろう、以前読んだ事はあったかな。
「警官嫌い」とか「死に様を見ろ」とかは読んでたのは覚えているのだけれど。
87分署シリーズでは「警官嫌い」の次くらいには有名な作品。
読んだとしたら『天国と地獄』を観るよりも前。

と言うことで『天国と地獄』との対比をしながら。
冒頭それこそ途中まではホントに本作ままだった。多少の整合性の為の変更や省略はあれど。
そしてトリックや犯人達なども本作ベースにいかに膨らませたり別の意味での社会性や主張を持たせたりの結果があの作品。
そこら辺が分かりやすくて本当に良いお手本になる。
映画用への改変前、ある所から先は、そりゃ87分署だものそうなるという所もこれはこれで好き。
原作のトリックは本当に上手いこと考えたなと思う。冒頭付近に分かりやすく伏線はあったけれどある意味今でも可能?
話の落としどころもまた87分署っぽくて好き。
『天国と地獄』とは力を入れている部分が違うのでそこを拍子抜けするかもしれないが、あれは後半別作品だからな。
こちらは映画では描かれていない犯人サイドが仔細に描かれていて、重心はそちらの方にもある。
まあこんな事考えていたら、見直したくなるよなあ。そのうちに。

2025/11/23

「流れよ我が涙、と警官は言った。」"Flow my tears, the policeman said" (1974) Philip K. Dick

マクベインの「クレアが死んでいる」を読んだ流れで、やはり当時よく読んでいた本作も久々に読み直し。
元々持っていたサンリオSF文庫版ではなくハヤカワ文庫SF版。
訳者が同じなのでたぶん訳も変わっていないとは思うが。
ディック作品の中でも一番好き好きな方の作品のひとつだったがそれを再認識。ほとんど忘れてはいたけれどね。
読み進めて行くうちに、ある意味これは映画『マトリクス』に通じるものがあるなあと思い至ったが、ディックの多くの作品に通じる部分でもあるので、本作に関わらずあの映画の根底はそうだったのかな今更ながら気づかされた。
本作でいうメスカリンのくだりあたり
また、本作終盤で本作のタイトルの由来となったダウランドの「流れよ我が涙」を本部長が聴く(聴こうとする)くだりがあるがそこでふと思いたってSpotifyで楽曲探して聴いてみたりもした。
スティング版も聴いたが、本作にはリュートの方が合うかな。
アリスはある意味あのアリスであったけれど、一方で3月ウサギでもあった。
などと色々枝葉はあれどやはり本作の真骨頂は導入だよなあ。
レトロ未来的なワクワクする世界観が提示された後、徐々に見えてくるディストピアな未来。
その中で足掻くことになる主人公という図式は前述の多くのディック作品に通じるもので好きな所である。
まあ彼らしさで言えば、と改めて考えると全編そうではあるのだけれど。
解説で大森望が書いている水鏡子によるスィックスについての指摘、今回ハヤカワ版を読んで初めて知った。言われてみればそうだし、だとすると本作における彼らに対する扱いも色々納得がいく。だからかれをそこまで長生きにしたのかというところも含めて。
さて、一番最後はネタバレに触れます。







この状況の原因が実は当事者(の知覚)ではなく、唐突に出てきた第3の登場人物によるものだというあたりの理不尽さもまた好きな所の一つ。巻き込まれた理由はちゃんとあるのだけれどね。
前述の水鏡子によるスィックスについての言及を読んで思ったが、Do Android dreams electric sheepの続編として本作と同作をセットで映画化しないかなあ。
ブレードランナーと繋ぐという歪ませ方も面白いかと思うけれど。
と、ここまで書いてかの2046でラスベガスが出てきたりとかは案外そこらへんかもとも思ったけれど、それは別作品由来かも。

2025/11/20

「クレアが死んでいる。」"Lady,Lady, I did it!"(1961) Ed McBain

以前はよく何度も読み返していたなあということをふと思い出した勢いで久々に読んだ。
87分署シリーズで一番好きな作品。
本屋で手に取った当時は、そのタイトルに惹かれたのだけれどね。

今読み返してみても、細かいガジェットを除けば当時も今も変わらない人の営み…と言って良いのかどうかは分からないが。

物語の構造はシンプル。87分署の面々にとっての物語の一片。
推理小説ばかり読むと忘れてしまう事を思い出させる。どちらが良いと言うわけではなく、視点や状況が違えば奏でられる物語も変わってくる。
そういう意味でこういった作品が好きなんだろうなあ。

つい最近になって市川崑が映画化した事を知る。
これをどう映画に落とし込んだかは興味深い所。
取り上げたいキーポイントは割と明確なので話は作りやすいかも。
87分署シリーズそのものが連続ドラマとかに落とし込みやすいので、改めて今に合わせて作り直されても面白いかも。
と、その魅力を再確認させてもらいました。
まあ久々なので色々忘れてたわ。

2025/11/09

藤本タツキ17-26


全8話をAmazon primeにて鑑賞。
端的に言ってしまえば、というか多分意図的に「チェンソーマン」と『ルックバック』を繋ぐものという構成にしたかったのかな。
まあ基本的にはどれも藤本タツキの短編!という感じがとても強い。
死生観と恋愛観。まあどちらも通常使う意味よりもっと大きなものを扱っているが。
あとは、未知のものを知るという事を扱っているのが一番大きいか。知る事で爆発しそこで満足して収束する。
それが藤本タツキにとっての短編なのかな。