2011/07/02

「とある魔術の禁書目録8」(2006) by蒲池和馬

アニメでは2期、「法の書」編の次に来る「レムナント」編。
今回は科学サイド、今回の主役は白井黒子。
お姉さまこと御坂美琴を日夜ストーキングする変態テレポーターがその本領を発揮する一編。
当然御坂や初春飾利などが出てくる他に一方通行打ち止めコンビや御坂妹、黄泉川などなど科学サイドの面々が集合。

一番出番が少ないのは2番目に出番が少ない上条当麻の頭をかじる為だけに存在する禁書目録。
かじられる方は二番目においしい一瞬だけかっさらっていきます。いや4番目だな。
一番はやはり黒子で2番目は御坂美琴、そして一方通行、上条当麻の順番だな。



というわけでクライマックスシーンなどの一部を除いてアニメはほぼ原作に近い形で作られていました。

いや、クライマックスも場所は同じなんだけれどシチュエーションは違う。

ダイジェスト化するために省いた結果だろうが何だかねえ。


今回は特に出てくるキャラそれぞれがある意味啖呵切ります。一部モノローグではあるけれど。
そこが停滞の原因なのだけれど、そういったその場その場の心情をあとがたりや後付けするではなく、その場で処理したいのだろうな。

ある意味不良ものの王道とも言える展開。

(その啖呵の多さ)故により厚い本である前作がさくっと読めたのに対して結構時間がかかってしまった。
前作はアニェーゼもそんなに語りはしなかったものな。ミスリードさせるため以外には。



けどまあ、御坂美琴の無敵っぷりと白井黒子と結標淡希による同種の能力者対決、そして試運転をはじめとする新生アクセラレーターの立ち位置とあくまでも主役だという態度を取る上条当麻に科学話になると極端に影が薄くなるインデックスといういつもの面々を楽しむことができます。


ある意味期待を裏切らない一作ではあったかな。
初春も黒かったし。