2011/07/03

「とある魔術の禁書目録9」「…10」 (2006) by蒲池和馬

アニメ2期「レムナント」編の次である「大覇星祭」編は9巻と10巻の2巻にまたぐ長編。

今回は科学サイドの本拠地学園都市内部で起こる魔術サイドの物語。
しかしながら今回魔術側の話にもかかわらずインデックスはにぎやかしというかお色気要員で影が薄く、出番だけで言えば御坂美琴のほうが目立ってる?

というかヒロイン増量中と言った方が良い回だな。

話としては学園都市内の学校が年に一回一斉に合同で行う学校対抗の体育祭の期間中に魔術側がその学内で行う聖装スタブソードの受け渡しを阻止すること。
ただしインデックスはたぶん今回限りの足かせにより参加できずさらには上条当麻の足かせ要員となっているため簡単に物事が進まない。
まあここが一番ひっかかっている部分なのだけれど、後は基本的に学園ものプラスアクション(?)として筆が乗りまくってます。
こういうのは見てて楽しい。



しかし語るに落ちるほど上条当麻の心情を他のキャラクターが語り出すという部分も目立ってきたかも。
うん、どれだけ作者がキャラクターを愛しているかは分かるんだが、そこの分水嶺を越えるか越えないかはもう個人の好みの世界だ。

まあここまで原作がやっているのでアニメの方はそれの映像化に専念していたというのが実態か。
脳内で必要なシーン引っ張ってきて再構成すればアニメも楽しめるんだがという感じか。

まあそんな感じでアニメ以上に楽しめる原作であることは間違いないな。