2012/09/30

「人類は衰退しました6」(2011)田中ロミオ

「妖精さんたち、すかいはい」「妖精さんたちのさぶかる」の2編が収録された6巻を読了。

「妖精さんたち、すかいはい」

正直に言ってううむ今一つかもと冒頭で一瞬でも考えた私がバカでした。
鳥人間コンテスト、出場者側かと思いきやその浪漫だけで裏付けのない理論に突き動かされた出場者たちのの安全に関する総責任を押し付けられたわたしちゃんが取った手段は妖精さんのオーバーテクノロジーを使いまくって危機を脱出するというもの。
初めて見る妖精さんたちの真の実力はやはり凄かった。
まさに歯車になって働くことを具現化するとは。(笑)
これは漫画とかアニメ的な表現がとても映えるのでぜひ見てみたいところです。
「ようせいさんたちのほんき」という奴を(宇宙の海まで行くなよ。(笑))
冒頭のアイスの作り方がそこまで飛んでいくとはねえ。



「妖精さんたちのさぶかる」

アニメ化されたエピソードの中でも屈指の出来だったこの「さぶかる」にこんなにも早く出会えるとは思いもせなかったがゆえ〜

いや、アニメ化されたものは見事にほぼそのままでした。
何も引かない何も足さないとはまさにこのこと。

いやこの作品の何が好きかって同人いや同類誌の栄枯盛衰を見事にそのまんま描いたということ。
どんなものでもくっつける貪欲さとか…あとは自重しよう。
そして漫画の方法論と面白さと人気の話とかその結末を皮肉るわけでもなくそのまんま。
そして失われた話であるが故の誤謬が混じっていたりはするのだがそれもまたおかしと。



6巻、当たり巻ですね。