2013/02/08

「涼宮ハルヒの消失」(2004)谷川流

「涼宮ハルヒの消失」(2004)を久々に読了。

って、いったい何度書いたことか。

まあ毎回素晴らしいとしか書かないのだが、今回は劇場版アニメの記憶も新しいうちにかつシリーズ刊行順に読んでいるのだけれど、これもまた毎度のことながらアニメのこの原作の拾いっぷりに惚れ惚れしつつ当然原作単体としての綺麗な流れに感心などしているのである。

クライマックスですべてを解決せずに未来にドラマを残している所なんかも好きなんだよなあ。あの余韻と緊張をいつ回収するのかを楽しみにしつつ読み終えることが出来る。
まず、そこを解決する前にやることがあるんじゃないかという感じで。

「…憂鬱」で言えばハルヒがラストで短い髪をむりやりポニーテールにするくだり的なご褒美の方が先決だよねとばかりにハルヒ特製闇鍋の香りで終わるとかもうね。

冒頭の「地球をアイスピックでかち割ったら…」が、ブラックアウト後目が覚めた時に聞こえる音と目にする物体に何気なく類似している所も好きだ。
なんて話が止まらなくなる。


好きな本との再会というものは何度あってもいいものだ。