長いチュートリアルでもあった前作から、いよいよこの状況をどうやって打破するかというフェイズへ。
一番嬉しかったのは前作で一番のお気に入りな大史がまた良い役回りで続投。
前回のあれをもって得られた情報は何よりも貴重で、故に今回の話のメインとなる訳だが、結局4人とも捨身という手段しか取れなかったのはある意味妥当。
そう思わせる話の持っていき方とそのどれもが結果として役立つというあたりが上手いよな。
コールドスリープの果てに愛する妻子というのは途中から確定かなとも思ったが最後までヤキモキさせる。こういう「夏への扉」テイストは大好物。
羅輯の呪文の目的は割とわかりやすかったけれどそういう所も話の組み立て方が上手いからだよなあ。
彼がどれだけ怖いことをしたのかが前作で誰も懲りて無かったのかよと思わないでも無かったが、それが結局黒暗森林に落とし込んだのは面白かった。50光年というのが大きなヒントになってたな。
水滴、優先順位がそうなった所が彼らが舐めていた3人のおかげでというあたりも、個人の勝利ではなく何か一つでも欠けていたらで良いよなあ。
中でもここで章北海が丁儀がしかもこんな形でラストピースとなるとはねえ。
で、真面目な話、SETi的なものってよっぽど彼我の差があれば良い方に転ぶ可能性があるのだけれど、こうなる可能性の方が高いようにしか思えない…というのは別の話。