60周年記念でYouTubeに公式が配信きているのを見かけて、第一話、ウルトラ作戦第1号を鑑賞。
修復されたものを観るのは初めてだし、そもそも何十年ぶりか。
こうやって改めて観ると、さらにはオタク解釈のシンウルトラマンなどを経て観ているからかもしれないが、面白いし興味深い。
起こっている事に対してわりとコミカルで事務的に話が進んでいくのが良いテンポを産んでいて面白い。
変な言い訳やメロドラマがないからサクサク進んでいくんだよな。
アキコ隊員がハヤタの捜索に対して割とドライな対応していたりとかがプロフェッショナリズムな雰囲気出していたりとかもテンポを産むうえでの結果論だったのかな。
ここら辺はウルトラQを経ての本作だからというのもあるのだろうな。あれもドラマよりも知的好奇心の方が強い作品だったから。
そういう意味での好奇心をそそる用語の数々の散りばめ方も良い。ビートルを最たるものとするガジェット観はサンダーバード由来なのかな、とか、オリンピックを経ての造語である難易度C超えなウルトラC由来のウルトラQイコールQuestionを経てとはいえ、結果的にスーパーマンに対してウルトラマンという言葉の関係になっている言葉遊び的な部分とか、科特隊のスーツがオレンジなのはレスキュー由来と見ればごく自然に見えるだとか観ていると本当に面白い。
今回認識を改めたのは、ハヤタが事故後もしっかりハヤタであった事と、別にウルトラマンの事は隠している訳ではなく言っていないというか余計な説明を省いているだけなんだなという所で、ここもテンポ良いんだよなあ。
ガチガチな設定の説明は潔くナレーションに全投して説明台詞を省いているのもテンポ作っていると思うし、ここら辺は海外の特撮ものの流れなのか本作やウルトラQが生み出したものなのか。…まあそこらへんはスタートレック宇宙大作戦辺りがそもそもそうだからと観る方が正しいのかな。
これこそ余談になるけれど、こういう作品で育ったからこそテンポを阻害する言い訳シーンとか感情を盛り上げさせる為だけに延々と積み上げられるインサートシーンとかに対して凄い嫌悪感を覚えるのだろうなと改めて。