2025/05/05

『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』(1966)


(2025/05/05 DMM TV)

江波杏子が若い。

たぶん子供の頃に観ているとは思うのだけれど、ほとんど覚えてはいない。
バルゴンじたいもあまり当時のインパクトは他と比べて薄かったし、子供要素もないので観ていなかった可能性もあるかも。
今放送できない部分も多いしね。

それもあってどのガメラを観ようかと思った今回この作品を選んだ。

観たことのあるカットはあるけれどやはり覚えてはいなかった分楽しめたかな。

主人公が所謂清廉潔白ではなかったり、下手をするとガメラ達より人間同士の殴り合いの方が多いんじゃないかというあたりは今観ると新鮮。
本来こういう作品もある方が自然なのに。

ガメラがいる事が大前提の世界なのでサクサク進んでくれるあたりも好みかな。
その上わかりやすいナレーションで進んでいく部分もある。

冷凍光線はガメラありきで作られた設定なのだろうな。
おかげでガメラに邪魔されることなく話も進んでいくし、このままあの亀の出番なしで終わるんじゃないかとさえ思う部分もあるのも面白い。
その上で、そうさせないための舞台装置を子供ではなく小田原に担わせているあたりも上手いなと思う。

こういったアプローチ、いわゆる怪獣映画ではあまり見かけなくなっているような気がするけれど、パニックものやホラー、ディザスターだとけっこう良い作品多いんだよなあ。『エイリアン』とか。
まあ広義では同ジャンルか。