2025/09/29

CITY THE ANIMATION 13話 最終回


最後まで本当に油断できなかった。
最初本作品を京アニがと聞いた時には「日常」の延長線上かと思ったし、それはある意味間違いではなかったけれど、まさかこんなに仕掛けてくるとは思わなかった。
構成から何から、あの頃よりも遥かに洗練されていて泥臭かった。
ただそれが心地良い。
振り返ってみればキービジュがホントにキービジュだったんだな。
個人的には見開きに所狭しと数多のキャラクターが暴れ回っているというものの原体験が手塚治虫だったからとても手塚治虫味を感じていたのだけれど、この唐突なミュージカルにもそれを感じた。というか総じて漫画というものの懐かしい姿だったなと言う事に最後気づかされた。これで、よかったんだよなあ、昔の漫画って。
それを思い出させてくれる作品でした。

2025/09/28

瑠璃の宝石 13話 最終回


前回の引き、温泉回への布石だったのか。
と言う訳で、通常であればスタッフ一休みの為の労力削減回である温泉回が最終回。
但しこの作品にとって温泉といえば。
なんとなく分かってはいても温泉はこの作品で散々出てきた地中深くからのプレゼントの一種なんだよなあ。
と、それだけでは終わらず眼差しの先は空へ。
これも本当はわかっているんだけれどわかっていなかった事。言われてみればすべてはその応用編。
だから辿り着くべき場所に辿り着いた事で終わり、さらにはその終わりの先まで示唆して終わる。
顕微鏡の先にある宇宙っていうのは実は個人的な原初でもあって、記憶にある中で初めて買った本の中の世界。
と、これは話が長くなりそうなのでこの辺で。

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 13話 最終回

次はやはり映画だったか。
危害を加える気のない霧島透子が麻衣さんをその状況に誘う理由。
たしかにこれはゾッとする。
ふ~ん。忘れた理由はそうだったのか。彼女が切り替わったのは、見えるようになったのは…紛らわしい性格だ。(笑)
逆に言うとその設定が話を面白くもしたし、解決への糸口へと結びついた。
そして益々深まるそれでは霧島透子に何があったのか。という謎。
はたしてディアフレンドは夢見る少女を越えてくるのか。

『ピンクパンサー4』"Revenge of the Pink Panther"(1978)


(2025/09/27 Amazon prime)

『ピンクの豹』から2と3、そして『暗闇でドッキリ』までは何度も観ているのだけれど、ある意味3が好きすぎてこの4に関しては初見時以来久々じゃないかな。
それでもさすがにピンクパンサー'79とMOVE 'Em Outは覚えている。3のcome to meも好きだけれどやはりヘンリーマンシーニは偉大だ。
本編に関して言えば、良くも悪くも今までの繰り返し。
基本ラインからして同じだものな。ブレないというか。
それに意味があったにせよないにせよ、そんな事は関係なく何故か笑えてしまうというのはコメディアンとしてのピーターセラーズの真骨頂だけれど、堪能させていただきました。

薫る花は凛と咲く 13話 最終回


わぁ。
前回のポロッと出た言葉から果たして最終回どうなるのかと思っていたら、何この最高な演出。
まるで映画のワンシーンのような二人だけの世界。
これは凄いわ。まさかこんなものが観られるとは思ってもみなかった。
すべてが繋がって、閉じる。こんなものまで見られるだなんて。
先々への伏線が見え隠れすれど、凛太郎の言う忘れられない瞬間をこちらまで体験できるとは思わなかった。

2025/09/27

『暗闇でドッキリ』"A Shot in the Dark" (1964)


(2025/09/27 Amazon prime)

久々に観た。これも見かけるたびについ観てしまう作品。
感想書くの初めてなのも何か不思議。

ドレフェスのくだり以外はだいたい忘れてた。
どんどんおかしくなっていく彼はやはり強烈。最初のうちはそうでも無いのだけれど、落ち着いた口調で部下に声をかけるあのあたりから目に見えておかしくなっていく様はホントに凄い。あそこまではまともといえばまだまともなんだよな。その境界線の演技よ。
話戻ってメインストリームなのだけれど、終わってみればミステリーの王道を最初から最後までちゃんとなぞっているんだよな。そのなぞっているのがミソでありクルーゾーだったりするので。
数々の天丼も好き。わかりやすいのは何度も警察に連行されるクルーゾーだけれど、振り返ってみるとアバンからもはや意味不明のシークエンスが発生してるし、その意味不明が巡り巡って最後にはたぶん本作でやりたかったであろう事に繋がっていく。ミステリーで一度はやりたくなるであろうシークエンス。
まさかやらないだろうと思って油断してた。(何回も観ているのに。(笑))
色々なものを重ねて組み立てられている。
サスペンスシークエンスもブレイクエドワーズの本領発揮で好きなんだよなあ。そこで発揮されるヘンリーマンシーニの音楽。
これらすべてを繋ぐクルーゾー、いやピーターセラーズだからこそ成り立つ作品。

2025/09/24

「クロノス・ジョウンターの黎明」(2022)梶尾真治


文庫版新刊情報を目にして2022年にハードカバーが発刊されていた事を知り、入手。
文字通りの黎明で今回跳んだのは人ではなく。
ある意味奇跡の連続で繋がっていく物語でそれ故の面白さは相変わらず。
主線となる清水杏子はその登場の仕方からしてもしかしたらこのシリーズとエマノンシリーズを繋がる?かと思ったがそうではなかったみたい。たぶん。
容姿や登場の描写になんとなく近いものを感じたから。
どちらも長い事読んでいないんだよなあ。
二人の主人公、一人の女性という事でどちらと?と思っていたが、そうかそこに落ち着くのか。
これを代償とするのならたしかに梶尾真治的センチメンタリズムだよなあ。ある意味無慈悲ではあるがハッピーエンドでもある。
ホント上手いよなあ。

2025/09/23

異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 12話


ラス前回がここまでキレイにEDの回答編と化すとは。
RPGの強制イベントを逆手に取ったNPCの復讐。
それも彼女達2人のトラウマをこんな形で伏線にするとはね。
さて、このイベントはどこまで影響を及ぼすのか。
世界の脅威はどのような運命を辿るのか。

2025/09/22

出禁のモグラ 12話 最終回


意外な形でモグラの真の素性が聴けた。
爺さんやっぱり気づいていたんじゃないか。

個人的には鬼灯よりこちらの方が好みだな。与太話とも何ともつかないモグラの語りはホント聴いていて心地良い。
そういう意味でのキャスティングの良さよ。
それはメイン3人に限らず。

2025/09/21

薫る花は凛と咲く 12話


ED前の引きは見事。
まさにサブタイそのまま雰囲気に呑まれて。
そしてあそこで一旦ぶち切ってぐちゃぐちゃ考えての全体引き。薫子は口に出しかけてたあたりも良いな。
で、側に居る昴は今回の逆パターンという事で、お互いの関係性のバランスも取れそうというか、昴がまた一方的に今回の事を気にする事はないかな。

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 12話

あれ?やっぱりED歌ってる人別人だよなあ。
少なくとも歌い方変えてる。
Spotifyにも両方とも上がってるし。
とうとう彼に認識されない事が決定的になって、自己認識さえ崩壊してしまったのか。
あとは確定した未来と認識しているものを覆すか本物見つけるか、もしくは拓海が思い出すかしかないのか。
一番最後が理想的だし種は蒔いたのでそれを待つ…って残り一日。
一方、本物だけれども、岩見沢寧々の青春症候群発症と同時に記憶改竄されてるとかも可能性あるとみて良いのか?
となると可能性高いのは本当に麻衣さんなんだけれど歌を聴く限り違いそうなんだよなあ。

その着せ替え人形は恋をする 24話 最終回

season1の最終回の展開を想起させる海夢の「好きと言う」宣言。
旭のあのシーンの続きを引っ張ったのはこのためだったのね。
旭の真実は8割方そっちかなとは思っていたが、その理由が純粋にそれだけだったのは逆に良かったかも。
もう理屈も何もなく純粋に。
そして当然壊れる旭。
寿々さまの方は単純に苦手だけじゃなくてトラウマだったのね。実体験と重なり過ぎたか。そりゃ無理だよ。
心寿ちゃんのホラー好きは無自覚に何かあるのかもとさえ思えてしまう。この明るさ。
旭を崩壊させた海夢の明るさと通じるものがあるかもという意味でも今回の濃縮感が感じられる。
で、当然ラストはこの展開。
ホントにこの五条くんの純粋さが眩し過ぎる。好きの告白をこれと同義にしてしまうんだもの。後でまた「はっ」となるんだろうな。弄ばれとる。
サブタイでほぼタイトル回収していたので締めてしまうかとも思ったが、まだ先を期待しても良いのかな?

2025/09/20

「きみの色」(2024)


(2025/09/20 Amazon prime)

いつの間にかprimeの見放題に入っていた。
もう一年経つのか。

3人の視線と仕草で表される心情。
その一つ一つを堪能。

その関係性の絶妙さは年齢・環境故のもの。

本質的な意味での純粋は凸子のもの。
その彼女が憧れる青なきみ。
凸子が一瞬だけ見る事ができたきみの色だけは見せてくれないんだよなあ。但しどんな色だか想像できるという。
だからと言って凸子はそれを言及せず見守っている。
2人の綺麗な色とその2人が交わった綺麗な色を。

そうやって見守られているきみは直接言葉にできない言葉を凸子の肩越しのルイに向けている。

そしてやはり直接視線をきみに向ける事ができないルイもまた。

不器用に見える凸子は誰よりも消極的なリアクションの後に真っ先に曲を作り、お互い探り探りだったきみとルイを綺麗な色で繋ぎ、それ以外の2人の行動のきっかけを作りまくる。
文化祭で集まった人達を一気に盛り上げたのも彼女の曲だ。

それが彼女の幸せ。

うたごえはミルフィーユ 10話 最終回


最後までここまでブレない主人公というのも不思議な感じだった。
主題歌、こんな形で使ってくるとはね。
流行歌の体裁がちゃん整っていただけにそれをこう解釈するかという意味で面白いものを見せてもらった。

parabolaの考え方とかやり方、高校生相手のえげつなさも面白かったな。
うたの性格もそうだけれど、そういう生々しさも結果的には本作の魅力になっていたと思う。

よふかしのうた Season2 12話 最終回


おお、久々の「よふかしのうた」(曲の方)。そしてED画像まで。今観ると若さを感じる。(なずなちゃんもCreepy Nutsも。)

あえてその後触れずにいた探偵さんの父親の根源に、最後になって触れてきたな。これをseason3への伏線とみるか描かない事で作品の余白を増やす事とみるか。
いずれにせよ悪意との対峙になりそうと思ったけれど、今までの描き方からして彼ら彼女らにとっては生きるための脊髄反射なんだよな。
だからラスト前の探偵さんがベランダに出たシーンは怖かった。
まあこれも、彼女の事は10年放置してきたのだから今更無いだろうと思うのだけれど。

season1から思い入れのあるお気に入りだったこの作品、今シーズンは毎回朝の早い時間帯に観る事にしていて、それもまたこの作品の持つ空気をより強く感じさせてくれた。私の一番好きな時間帯を描いた作品だから。
それは今シーズンも同様だった。

屋上ラウンジの面々の様々な関係性も見えて、結果的にはその延長線上だった探偵さんという事も含めると、今シーズンはそういうものだったんだなと思う。

吸血鬼を絶滅させる方法。見事にやられたと思った。
ホント、彼女の真の目的がそちらではなかったらあと半歩進んでいて成功していたかもしれない。
探偵さん、散々子供として成し得なかった状態になった上で煙草、子供の考える大人の象徴でバランス取ろうとしているのも可愛く思えた。まあ煙草は以下自粛。

そういえばSeason1を観てほどなくだったかに『ぼくのエリ』を観たんだよなあ。記憶の中で割と強く結びついている。

2025/09/19

クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者- 12話 最終回


これで終わりはさわりだけ過ぎてもったいないなと思っていたが、まさかの展開。というかこれは予想つかなかった。
ルナはこのまま大きくなって沈黙の魔女にでもなるのか?(笑)
それは置いといて、戦闘シーンの重量感は毎回楽しませてもらった。殺陣とかではなくて戦場の持つ空気。スケール感。
それをドレルとアリシアの殺陣で成り立たせてるという面白さ。あの二人の闘いって同時に進行していた投石器と恐竜的な生き物による攻防戦と同じなんだよな。
クレンがアリシアの言葉に動いた理由はちょっと薄い気がしたけれど何かが引っかかったのかなとは思う。
見直してみればわかるかな。
何はともあれ今期とても楽しめた一本のうちの一つでした。
続き早よ。

2025/09/14

瑠璃の宝石 11話


本当に瑠璃ってば。

流されないし諦めない、かと言って蓄積の結果の閃きに対する行動が早い。

凪はもはや見守るだけに成りつつあるしなんなら伊万里さんは引っ張って行かれてる。

本当に瑠璃ってば、自らが追い求める綺麗な光っているもの以上に周りからみれば煌めいている。

すべてにちゃんと意義を見出した上での選択した授業達。

きっともの凄い勢いで吸収していくんだろうなあ。

青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない 11話

いよいよサンタクロースのターン。
この引きの後のエンドロール。
上田麗奈はいまだにミニスカサンタというテロップのままだし、EDの歌い手は霧島透子というテロップ。歌声はこれ、上田麗奈じゃないよなとも思えてきた。
それでいて映像はミニスカサンタの中の人なんだよなあ。
こういうミスディレクションができるのはテレビアニメ、もしくはそれに準ずるものというあたりが面白い。
古賀ちゃんの夢を少々スルー気味にしていたのは赤城さんとの会話があったからなのか。
内容的には緊急度からすれば4月1日なんぞ比べ物にならない事だろうに。
そして4月1日は4月1日のような気もするしね。

異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~ 10話


ここからがこの作品の本質、というか本番なのか。
ある意味最初のエピソードのクライマックスだからこの話数でなのだけれど、ともすれば早々に本番に入りたくなりそうな所を、今までを丁寧に積み上げた事でここからをテンポ良く進める事ができる。
そういう意味でのバランスの良さや、さらには今回だけで他にも撒かれていた伏線まで一気に回収できるという構成の上手さ。
しかしそうだよなあ。今まで魔界転生タイプのバトルロワイヤルはあったけれどこのタイプはなかなかなかった。
物語世界という所ではいくつか心当たりがあるがゲームという意味では個人的には本作が初体験。
続きは原作でという方向に持っていくという意味でも見事な構成だと思う。ここまで観てきて良かったし、それを可能にするための、それこそキャスティングをはじめとするフックの仕方がここで報われていると思う。

2025/09/13

『風のマジム』(2025)

(2025/09/13 MOVIX亀有 シアター2)

伊藤沙莉の実在性というか存在することに対する説得力というのは本当になんだろうなと思う。
そんな彼女の良さを生かした作品でした。

(久々に使う以降ネタバレっぽくなるので注意という文言。)

しかし冒頭の食卓にしても、バーカウンター越しのシーンに関してもホント美味しそうなんだよなあ。観終わった後にやはり呑みたくなる。

それらを経て始まるラム酒作りに至るまでの道。
行き詰まった先の突破口、実は最初から提示されていたんだな。
そこに気づくまでの道のり。
それまでのもどかしさを一気に解放してくれる様の心地良さ。
後への遺恨も遺さず。

変な誇張もなく淡々と進むあたりも好み。
ここらへんも伊藤沙莉効果があったかな。
彼女に限らずのキャスティングもはまってた。変にイヤミな人間になるのかなと思っていたら良い落としどころに落ちていくとか、最後笑顔という所に不自然さがないあたりとか上手いよなあ。

2025/09/07

その着せ替え人形は恋をする 22話


これ地上波に?と思ってしまったが考えてみればこれは深夜アニメだった。(笑)
まさかガチでやってくるとはね。漫画ではなくアニメだからこそできるゲームそのまんまな表現。

そりゃ寿々様嫌がるし心寿ちゃんキラキラするわ。

ガチといえば五条くんほんとに言いそうな生々しい返しだったな。しかも悪気なく言うから。

なんて思っているうちに最終回までの流れが見えてきた。
残りは合わせでラストが…そういう事ね。
一期めもこういう綺麗な流れだったんだよなあ。
ホントに良かったあの一期の最終回。
楽しみ。

2025/09/01

瑠璃の宝石 9話

オパール。
緊急放流の影響はあるだろうなまでは予測できたが、新たな産地とはそういう事か。
という所まで見せておいてまさかこんな光景を見ることが出来るとは思ってもみなかった。
そして何よりも、ここまで成長してる瑠璃を見せておいてこのラストカットはもうズルいとしか言いようがない。
知る事の楽しさと尊さに溢れている。(もはやいつものことだが)